アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
69.最悪の気分.1
-
俺は、夏芽のいる方向をじっと見つめて泣いた。
沢山泣いた、、、。
Subに生まれてきたこと……最初は後悔した。後悔したけど、Subでもいいなって思えたのは夏芽のおかげだ。
夏芽がここまで怒ってお仕置や調教もせず、部屋に引きこもるのは初めてだ。
呆れたのだろう……俺の醜さに。
俺はあんな状況でも少し期待していたのだ。もしかしたら、このままお仕置をされたら、冬弥にされたってことを自然的に夏芽が知ってくれるんじゃないかって……
ずっと、1人で泣きながら悩んでいると、もう0時を回っており、寝る時間だった。
夏芽とは、ベッドが一緒で寝る部屋も一緒だから、仕方ないがあってしまう。
「夏芽……?さっきはごめん……」
部屋に入るなり、そっぽを向いて寝ている夏芽にそういった。
次の日〜
腹が痛い……なんでだろう……きっと、昨日冬弥に中出しされたせいだ……
「辰巳!おはよ、!今日は夏芽くんと一緒にこなかったのー?」
なんで来なかったかも想像ついているはずなのに……皮肉だろう。冬弥は、もう居ない。俺の好きだったアイツは……
「おはよ」
もうどこにもいないんだ。
「なにーけんか?」
どーせ、知りたくもないことを聞いてくる。興味もないはずなのに、本当に腹が立つ。
お前のせいで、俺は……!!
「ん〜、答えないんだね。そっか……」
そう言って、ようやく冬弥から解散されたのかと思うと、何故か、登録したはずのない電話番号から連絡が来た。
内容はこうだ。「終礼終わったら空き教室に来い」
きっと……冬弥だろう。俺の態度が気に食わなかったのか、それとも……夏芽と喧嘩したから、もっとさせてやろうとしているのか……
「夏芽…今日一緒に……」
ガタンッ
夏芽に一緒に帰る?と聞こうとした瞬間、夏芽は席を立ち上がりこの場を去った。
あーあ。本当に嫌われたんだな俺……
いつか別れも告げられて……
冬弥のせいで最悪の気分だ。
俺が何とかしなくちゃ……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
71 / 152