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91.辰巳の失敗
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「夏芽……あそこまでしなくたっていいじゃん!」
俺はカフェオレを飲みながら夏芽に言う。
「うーん……誰だろうね?自信満々に俺のこと好きにしていいよ?とか言って寝たやつ」
「うぐ……」
そう言われると……言い返せない……
「あっ、そうだ、!」
やべぇ忘れるところだった……
「1日遅れたけど、誕生日プレゼント2つ目!」
そう言って俺は夏芽にシーツを渡した。
「え?いつ買ったの?」
「ん〜、テーマパーク着く前に夏芽がトイレ行った時かな」
「うわ気づかなかった。」
まぁ、嘘だけど……誕生日の日の朝に夏芽に内緒で歩いて行った。夜でも営業しているところに。
「レシートは?」
「ん??」
「早く出して。」
「……んー貰うの忘れてたかもあははは」
やべぇ。1人で外行ったのバレる……
「ほーん、じゃあこれなに?」
そう言って夏芽が俺の前に出したのはシーツを買った時のレシートだった。しかも、当たり前だが、22日の1時54分としっかり表記されている……
「え??なんで知ってたの??」
やばい……今日ほんと運ないな……俺
「夜中に出かけたことも気づいてたし、レシートが部屋に転がってたしね。」
「……あっ……その、ごめんなさい。」
全部最初から最後までバレてたのか……
「いつもだったらルール破ったし、お仕置だけど……まぁ、シーツ欲しかったし?何も無かったなら……まぁ許そう。次からはほんとに気をつけて。俺と決めたルールは守って。たとえ俺のためにしようとしたことでも。」
「うん……」
俺はしょんぼりしながらそういった。
「…はぁ……。まぁ、反省してるんだろうし……これ、水分吸収してくれるシーツじゃん!めっちゃ嬉しい。ありがとう。」
そう言って夏芽は、俺を元気づけようとする。
ほんとに優しいな。こんな良い奴がこの世にいてもいいのかってぐらい……(?)
夏芽に依存しそうだ。
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