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116.実家
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「親父……」
「おう!辰巳!夏芽!おかえり。」
「坊。」
「……式森?久しいな!元気してたか?」
「はい。お陰様で。」
「おう。良かった。」
こいつ、式森は、唯一、俺に敬語を使い、したってきてくれている人だ。
そして、親父の専属ボディガードだ。
「親父……話があるんだ。」
「ああ。だと思った。居間に来い。式森。2人にお茶を。」
「かしこまりました。」
うちの組は広い。部屋が20はある……。その中でも俺たち家族と式森しか入れない部屋。親父はそれを居間と呼んでいる。
「……で、なんだ?」
「ああ。その……な、親父……犬童組はもう解散させるのか?」
「……ああ。」
「なんで?」
「前話したように、お前まで俺と同じ道を進む必要は無い。そう判断したからだ。」
「そんなの……いいよ!俺は、犬童組を継ぎたいんだ。」
「え?」
「雑用でも……見学だけでもなんだってする!だから、今からでも犬童組に入れてくれ!」
これが今の俺の本心だ。
犬童組を継ぐに値する身になって、安心して親父が俺に組を預けられる土台を作る。
「いや、、辰巳は犬童組だぞ?」
「え?」
「……俺の息子だしな……?」
え……!!?まぁそうだけど……
「ぷふふっ……」
「おい!笑うな……夏芽!、!」
「だって……辰巳が……笑笑」
「昔、お前が組の会議サボったりしとっただろ??参加しろって俺が言ったのはお前が犬童組の一員だからだ……」
「え……ええ?でも、この前Subは必要ないからどっか行けって……」
「あれは、別荘に逃げておけってことだ。別に犬童組をやめろとかは言ってないだろ……笑」
あっ……そういうこと!?確かに言われてないけど……
「それに、お前に夏芽をつけたのだって……ぷっ……」
「おい!親父まで……」
「そうか……まぁ、お前がそこまで言うなら、考えてあげないこともないな。じゃあ、高校を卒業したら、こっちに戻ってくるといい……」
「……うん!!!やった!夏芽!!」
「ぷっ……よ……良かったね……笑」
「おい!お前まだ笑ってんのかよ?」
「だって……笑」
そんなこんなで一応……土台が出来そうだ(?)
ーーーーーお知らせーーーーー
次回番外編3話挟みます!
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