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🈞Beyond Eden④ ※性的描写あり
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「痛ぇ……はぁ、はぁ、はぁ……何…?」
息も絶え絶え、兼近の下唇には微かに赤い血が滲んでいた。
「何、飽きられるって?俺がいつ飽きたの?」
「えっ……あ、昼間…」
「昼間、何よ?」
「昼間…俺がりんたろーさんの膝の上で寝ちゃって…起こされるまで気づかなくって…」
「だから?」
「なんか…りんたろーさん…呆れた顔してたから…いくらなんでも失礼だったなって思って…」
(ん…?)
“飽きられる”じゃなくて“呆られる”…?
この日本語は正しいのか…?
どっちでもいいわ、とにかくまた兼近は勘違いを起こしてるわけだ。
「おまえなぁー…」
でもこいつのこういうとこ、可愛くもあり癪にさわることもある。
元ヤンってそういうの気にすんの?
いや、元ヤンだから気にすんのか…??
つーか、毎度毎度こんなカワイイとこ見せられたら元ヤンだったことも忘れるわ。
イキりながらも孤独だったんだな…時々見せる警戒心むき出しの目はそういうことなのか…?
気づいたら滲んでた血が鮮血になっていた。
そっと舐めて拭き取る…兼近の血の味だ。
(あ…血…しまった…)
「ゴメンな…またおまえがヘンなこと言ったかと思ってちょっとお仕置きしちゃいました」
抱きしめた肩が少し震えてる。
「痛かったな…ゴメン…でもそんなこと言うなよ…」
こいつの中には自分で決めた線引きがあるんだろう。
別にそれをとやかくは言わないけど…せっかくひとつになれたのに寂しい気がするのと…
兼近は俺に支配されてるような、洗脳されてるような…実は怯えてるんじゃないかって不安になる。
「俺……りんたろーさんに嫌われたくない」
動物が吠えたり自分を大きく見せて威嚇するのは本当は自分が弱いことを知ってるから、あのデカい熊でさえ立ち上がって大きくみせるのは恐怖の裏返し。
明るく元気にかわいい後輩であることが俺に対するこいつの精一杯の威嚇であるならばそれはどんなに馬鹿げたことか。
「俺……りん…ん、ん、」
血を舌で拭き取り、震えている唇に口づけをする。
正直、どんな言葉で伝えていいのかわからなかった。
“飽きるわけねーじゃん”
“ずっと好きだよ”
単純な言葉なら簡単だ。
でもこいつはそんな薄い言葉だけでは物足りないぐらい孤独と闘っていたのだ。
深くて暗い闇を知ってる者同士、この運命を繋ぎ留めたい気持ちは一緒だけど大海を知らなかった分だけ兼近の想いは複雑なのだ。
それでも俺だけを想ってくれる気持ちだけは迷いのないひとすじの光―――
「あっ!?!?えっ!?ちょ……や…りんたろーさん……」
もう一度口づけしたあと、ふたつの桜をやり過ごし、短パンと下着の前面だけ同時にずり下ろして倒れたままの“倒木”を再生させようと真っ先に口に含んだ。
「あっ、あっ…待って……や……や…」
イッたばかりだからなぁ…少しきもちわるいかもしれないけど……
「んっ……んっ……」
「きもちわるい?」
「あ……」
「やめるなら今だよ?」
「え……」
「もう今からはかねちがイヤって言ってもやめないから」
「……」
「かねちが欲しいんだもん。好きなんだから。2ヶ月待ったんだから、1分でも惜しいよ」
「俺だって……あっ!!あ、あ、んっ…」
「少しだけ我慢して。すぐまたきもちよくなるから」
「うん……あっ、あっ、あ……」
まだまだやわらかくフニャフニャのかねちんを口の中でこれでもかってぐらい執拗に弄んだ。
「んーっ…んっ、んっ…はぁ……ん……」
きもちわるいよな…でもこういうことなんだよ、かねち。
飽きるとかあるわけない。
「あっ…あっ…ダメ…」
「ダメなの?でも腰揺れてるよ?もうきもちいいんじゃないの?ホントやらしいなぁ、かねちは」
「……」
ダメ……ホント、えちえちの時のかねちは可愛すぎてちょっとイジワルしちゃう…俺って最低…だから不安がらせちゃうじゃねーかよ…
「ちょっとイジめちゃったね…って、かねち!!ゴメンゴメン!!」
だんまりしちゃったから口からかねちんを離し、顔をのぞいたら口を両手でおおい目には大量の涙を浮かべて天井を見つめていた、意地の悪いこと言って泣かせてしまったくせにその表情があまりにも儚げで美しかった。
「ゴメン…なんか下品なこと言っちゃったな…」
「違う……いいんだよね……俺で……」
「バカだなぁ…もう…」
時々、こいつの純粋さに泣きそうになるときがある。
最中に“自分でいいのか”って聞いてきたヤツが今までいただろうか、既にベッドを共にしてる時点でそんな疑問を持つヤツなんかいねぇだろ…誰しもが勝者気分になってるのに。
「かねちがいい、かねちしかいない。手どかしていい…?」
「ん……」
大きく綺麗な瞳はいつでも優しく俺を見つめる、涙がたくさん浮かんでいようとも。
そっと兼近の手をどかすと、唇の血はとまっていて、そこだけぷっくりと赤く腫れていた。
「大樹……」
舌で腫れている部分を舐めまわすと、キュッと閉じていた口が少しずつ開き始めたのですかさず俺の舌を入れ込む。
「んっ…んっ…んーっ、んーっ…」
乳首をつまんで離すと、かねちんが第2ラウンドのGOサインを出してくれた。
「ほら、かねち」
拭いたあとに戻した下着の上から反応し始めてるかねちんをそっとさすると先端からの微かないやらしい雫が下着にしみとなってジワッと滲む。
「どうしよ……また……なったら……」
「そのときはそのときだよ。頼むから我慢はしないで。あと、自分を責めることもダメだよ」
「りんたろーさん……」
「な?」
ゆっくり、ゆっくり。
「うん」と言って笑った兼近に永遠という見えない口約束で縛り付けたくはないけど…出会ったときの春風のようにゆっくり穏やかに二人の時間を刻み続けたい、そう願った。
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