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空虚(1)
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あれからカレンは何度と分からぬほどに絶頂し、ベリアルの熱が冷めるまで揺さぶられ続けた。疲労により半ば意識朦朧とするも彼の魔力によって引き戻され、体力の限界以上に付き合わされた。
ぐったりと力の入らない身体をベリアルに運ばれ、部屋の横に備え着いているシャワールームで洗われ綺麗にされる。動くことが面倒で辛くて、大して協力もせず力の入らぬ体を彼に預ける。服もされるがまま着せられベッドへと運ばれた。
「カレン、無理をさせてしまったね。今日はゆっくりしておいで…私は仕事があるからしばらく離れる。」
ベッドの中へと身体を沈め、掛物を掛けられる。ベリアルはベッドの縁に腰を掛け、カレンの頭をそっと撫でると今から出掛けると告げた。撫でる手は優しく、今まで乱暴に扱ってきた同じ手なのか不思議に思う。その心地良さもつかの間、すぐに離れ居なくなってしまう。
カレンは身支度を整えるベリアルを目で追い、悪魔とはこうも切り替えが早く体力バカなのかとぼんやり思うのだった。
離れて行った寂しさも少し残しつつ、じんわり暖かくなるベッドと疲労に目を閉じれば簡単に眠りについた。
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