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4-①
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昼休み
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「春日は自分で弁当を作っているのか?」
橘のその一言で始まった昼休み
新しいクラスも馴染んで来て、俺の近くには変態の佐久間がいる事が多くなり、必然として橘、そして悦郎と4人で昼休みを過ごす事が増えて来たこの頃
今日も弁当を広げ、さぁ食べるかとした所で
そんな事を聞かれた
それに反応したのは俺ではなく
「え?え?そうなの?」
佐久間がウザいぐらいに詰め寄ってくる
弁当の中身を改めて見ても
卵焼きに、小さめのハンバーグときんぴらごぼう、豚の生姜焼きが入って、茶色ばかりはと思い、彩りでほうれん草のおひたし
おかずで弁当箱がパンパンになってるから、ご飯はおにぎりにして持ってきているけど
どこをどう見ても定番中の定番なお弁当だと思う
「まぁ、簡単な物しか作れないけど。てか、橘なんで分かったんだよ」
隠す事もないからと認めてしまって
また、そのあと何気なしに橘に尋ねてしまった後
「いや、ただ単に春日と秋吉の弁当が同じだなと思っただけだ」
「うひゃ!」
まさかの橘の答えと悦郎の悪魔のような笑いを聞いて、しまった!と後悔しても遅かった
「かかかか春日ちゃんッ!!そうなの?え?え?なんでなんでなんで、俺には無いの?春日のお弁当食べたい食べたい食べたいッ」
「だぁああああっ、うるさーい」
案の定、変態が喚き散らして収拾がつかない
「悦郎の親は仕事で家にいない事が多いんだよ。だから晩めしもよく一緒に食べたりするから、その延長で弁当もついでに作ってるだけだし」
「うっひゃひゃひゃ、そ~そ~。旭は何気に料理上手いからさ。腹減ったって言えば俺の為に作ってくれるんだよな!俺っち愛されてる~」
「いやいやいや、お前が好き嫌い多いから、俺が作る羽目になってるだけだから」
「そう言いながら、俺の好きなのばっか入れてくれるし今日のも美味しいな~、愛妻弁当は!」
「ッ!!!」
見せびらかすように旨そうに卵焼きを頬張った悦郎
そんな事をして反応をするのは1人しかいないのを分かっていての行動で
「愛妻弁当はダメーーーッ!!」
教室中に響き渡る変態の声がこだまする
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