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La・Ruche
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「ちー。いっぱい休ませるから、明日いっぱい遊んで!」
「うん。ありがとう。いっぱい遊ぼうね」
「絶対だよ!?」
「絶対ね。約束。ユキくんおやすみなさい」
「おやすみなさい!」
ユキと宇野木を見送った後、千歳は折を見てレグルシュに昼間の件を聞こうと考えていた。
質問の形を思案していると、レグルシュのほうから声をかけられる。
「ワインは好きか?」
「えっ。どちらかというと……好きです」
何気ない会話に、千歳は吃りながら答える。
レグルシュはワインボトルとグラスを二つ、掲げながら言った。
千歳をテーブルへと招き、簡単な料理をいくつかつくってしまうと、レグルシュは向かいへ座った。
「宇野木さんにシッターをお任せして……よかったのでしょうか」
「お前は毎日ユキに付きっきりだろう。柚弦の言う通り、たまには休んだほうがいい」
ワインを注ぎ、レグルシュは料理を適当に取り分ける。
千歳の前に、里芋と甘海老のフリッター、ボロネーゼが置かれた。
住まわせてもらっている千歳がつくれと言われるのなら理解出来るが、酒とご馳走を振る舞う理由が分からないでいた。
レグルシュがグラスワインを煽るのを見て、千歳もちびちびとそれを飲んだ。
甘口で酸味が少なく、口当たりはまろやかだ。
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