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気持ち
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今日一日、本当に楽しかった。
先輩たちもみんないい人そうで、良かった。
家に帰ってベッドに寝ころび、今日のことを思い返す。
明後日から本格的に部活動が始まるのか。
どんなことが待っているのだろうか。
不安と期待が入り混じった気持ちを胸に、僕はスマホを開く。
星崎君からメッセージが来ていた。
「明日は部活休みだけど、キッチン用品を買いに行くんだ。もしよければ一緒に行かない?」
といった内容のお誘いだった。
誰かと買い物なんて、ずっと行っていない。
だけどやっぱり断ることはできなくて、いいよ、と送った。
洋服、何着ていこうかな。
人と外出なんて、久しぶりだ。変に思われないようにしないと...
僕はクローゼットを開ける。
ちょうどいい服があったのでそれを着ることにした。
別にただ買い物に行くだけだから緊張する必要もないのに、僕は心配になっていた。
湊ならまだしも、相手はまだ会って数日の星崎君だ。部活で今後ずっと一緒だし、しょっぱなから嫌われたら大変だ。
だ、大丈夫かな...
そんなことを考えていると、僕はウトウトしてきて眠ってしまった。
次の日、教科書が渡され、重い教科書たちをバッグの中に詰め込んだ。
軽々とバッグを背負う湊に、力持ちだなあ、と感心していると、
「おまえ、おばあちゃんかよ!」
と笑われてしまった。
重いからってそんな腰曲がってないし!それにそれをいうならおじいちゃんでしょ!?
そう反論すると、星音かわいいからな、といって湊はまた笑っていた。
湊はたまによくわからないことをいう。それでも笑ってるからいいんだ。
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