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《晴》
そんな日が一週間くらい続いた。
店主は物好き、何かありそう、と俺を見る目を止めてくれないけど。
「お客さんだけよ、あのズグ気に入ってんの。
どう?
他の『子猫』とたまには遊んでみたら?」
と俺が行く度に言う。
「いやー、まだ今はズグが気に入ってるんで!
飽きたら、そのうちに他の子猫とあそびます!」
と言ってるけど。
相当胡散臭いと思われてそうだ。
一週間通っても、まだまだ警戒心は解けず散歩も行けない。
散歩に行けたら、ズグにいろんな所見せてやれるのに。
今は店主の監視の下フェラか素股して、こっそり甘い物を食べさせるだけ。
それでも俺にズグを充てがってくれるのは、基本料とは言え単に金になるから。
俺にズグがフェラや素股したと聞いて、それならと他の客にも勧めてみたけど悉く失敗した、と店主が言う。
「全くこのグズったら!
他の客ではカラキシなのに!
お客さん本当に出来たの?!
信じられないわ。
マジでいらない子猫だよ、あんたはっ!」
ズグを睨む。
「ほんとですってー。」
「ズグ!客に選り好みするんじゃないよっ?!」
店主の怒りは収まりそうにない。
ズグは俺だけ特別なんだ。
すげー嬉しい!
俺の顔見ると、ズグはパァッと笑顔になって離れない。
でもズグの手や足の捻られた痣はどんどん増える。
飯抜きも増えたのかますます痩せて来た。
「な、ズグ?
嫌だけど、……ほんとーに嫌だけど!
他の客にもヤったらどうだ?
そうすれば痛い思いやひもじい思いしなくてもいいだろ?」
ズグはキョトンとしてる。
そうだよなー……。
ズグは一生懸命やってるのに、あまりに下手すぎるから客がもういい!ってなるんだよな。
素股でも基本ズグはされるがままだし、こんな店の客なんかは、相手に奉仕されてナンボだしな。
「あーー……?」
考え込んでたらズグが俺の顔心配そうにじっと見る。
「悪い、何でもないよ?
ズグはほんとーにいい子だな。」
ヨシヨシと頭撫ぜてたら、ズグが満足気に笑う。
可愛いんだよな。
やっぱ。
でも、なぁ。
不憫でもある。
可哀想とも思う。
どっちなんだ?
結局!
と言いつつ、はや十日。
いつものように店に行った俺に、店主がとんでもない事を言った。
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