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《晴》
「えーーっ!!ママさん!それ本当?」
店主は、煩いなとでも言うように面倒くさげに言った。
「本当。
ズグはレンタルしたから。
ま、明後日には返ってくるわ。」
「……そんな〜。
ここレンタル出来るの?」
「特別よ、と、く、べ、つ!
どうしても、って言う事だったからね。」
一瞬、痩せた男の顔が浮かぶ。
ズグ、怯えてた……まさか!
「あの痩せた男?」
「……プライバシーよ、お答え出来ません!
さ、お目当てが居なくとも子猫はたくさんいるからね!
どの子猫にする?」
「……すみません。
また出直して来ます……。」
ズグじゃなきゃ意味が無い!
「そう。ご勝手に。
またのご来店をお待ちしてます。」
いささか呆れた口振りでつっけんどんに言われる。
フラフラと家に帰る。
ズグに会うのが日課になってた。
当然貯蓄は目減りしたけど、ズグの笑顔が見られたらどーでも良かった。
ヤバい。
これ、ホストにハマって身を崩すパターンだ。
ま、基本料金だけだし、結構貯めてたから1年間は余裕だけど。
でもなぁ……放っとけないんだよな。
それにしても!
あの痩せたイヤーーな男!
あの男じゃないだろーな?!
明後日にはわかる。
わかる事だけど……うーー気が来じゃねーーっ!!
酷い事されてないだろうな!
何遍思っても、あの痩せた男の酷薄な目が思い浮かぶ。
うーー………!!
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