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66 《………》
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《………》
子猫は困ってた。
いっぱいおいしいもの、食べた。
いっぱい抱っこしてもらった。
いっぱい大丈夫、って言ってもらえた。
床に頭付けて御礼する、って前の飼い主が言ってたのに遮られた。
優しい人は違うの??
フェラしたら喜ぶと思ってそうした。
困ったように違うって言う。
どうして???
何したら喜んでもらえる?
わかんない。
わかんない。
子猫はわんわん泣いた。
そしたら優しい人が膝に乗せてくれて、頭撫ぜてくれる。
子猫は切なくなってまた泣いた。
そのまま泣き寝入りした。
「*******」
どっか遠くで声がした。
あれ?
子猫はソファで目覚めた。
毛布が掛けてある。
優しい人……どこ??
辺りを見回す。
「ぁーー……??」
優しい人いない。どこ??
フラフラ立って、キッチンまで行く。
いない。
声のする方に行ってみる。
「いやーー助かりました!先輩!!」
優しい人の声!!
ドアを開ける!
優しい人と男の人が立っていた。
「あーー!!」
子猫が優しい人に向かって行こうとするが、足がもつれてしまう。
転ぶ、と思ったら優しい人が受け止めてくれた!
「危なかったー!!」
居なくなっちゃダメ!
必死にしがみ付く。
「ごめんごめん。
姿見えないので不安になったんだな。」
「うーー」
そう。
居なくなっちゃダメ。
ここに居て?
離さないで?
「その子か?
晴の想い人は?」
もう一人の男の人が言った。
知らない人。
だれ??
子猫は一層しがみ付いて離れない。
「想い人っていうか……ズグです、先輩。
ほらズグ、先輩だよ。
大丈夫。
怖くないよ?」
子猫はチラリと男を見る。
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