アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
49
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから、先輩の様子がおかしい日が何日か続いた。
僕は先輩を心配しながらも、どうしたら良いか分からず悶々としていた。
そして、今日は終業式。明日から夏休みだ。
夏休みといっても、課外があるのでしばらくは登校する事になる。本当に休みなのは、課外が終わった後の2週間くらいだ。
生徒会活動も同様で、課外がある期間はお手伝い役もある。
今日も、終業式が終わったらお手伝い役だ。
僕は終業式の後、HRが終わるとすぐに会長室に向かった。
会長室はすでに鍵が空いており、中に入ると先輩がいた。
「先輩、こんにちは!」
「ああ。」
いつも通り挨拶をして席に着くと、先輩が話かけてきた。
「西岡、今日生徒会の仕事が終わった後…時間あるか?」
「はい。」
「…話がある。」
「話…ですか?……もちろん、大丈夫ですよ!」
僕が答えると、先輩はありがとうと言って仕事を始めた。
(………でも、…改めて話ってなんだろう?……最近の先輩の様子と関係があるのだろうか……?)
思い当たる事のない僕は、まさかお手伝い役がなくなるのではとか、副会長関係の何かかもとか、悪い想像が駆け巡ってしまった。
そうしてちょうど生徒会の仕事が終わった頃、会長がやって来た。
僕が先輩の方をみると、先輩もこちらを見て、
「五嶋が帰ってからでいい。」
と言った。
「何がだ?」
「…何でもない。」
会長が聞いてきたが、先輩は軽く流してソファーに座った。
僕も飲み物を用意してから座り、お茶をしながら雑談をした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 66