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「ここが今日から俺たちが働く学校か…」
学校の門の前に立ち
ぼんやりと中を眺めながら
紘が言った
「男子校かー…。俺たちが通ってた学校と同じだね」
「確かに。でもここ、全寮制だって」
「寮なんだ!へぇ〜!」
感心したように
紘は言う
まるでお金持ちが通うような見た目の学校
私立という事もあり、結構偏差値も高いらしい
こんな学校に俺なんかが赴任して
大丈夫だろうか…
「なーに暗い顔してんの!大丈夫だよ、俺たちなら」
俺の頭をポンポンと撫でながら
紘はニコッと微笑んだ
「そうだね。俺たちなら大丈夫だよね」
「うん!大丈夫だよ。俺がいるから」
「ははっ…心強いな」
「でしょ?だから、そんな不安そうな顔しないで?」
「うん、分かった!」
ニコッと微笑みながら
俺がそう言うと
紘も安心したように
微笑んだ
「よし!じゃあ、行こっか!」
「うん!」
そして俺たちは
門をくぐり抜け
校舎の中へと入った
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