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「失礼します」
職員室のドアを開け
そう頭を下げる
頭を上げると
そこには、たくさんの先生がいた
「初めまして。桜井くんと桐谷くんだね?」
「はい。初めまして、桜井紘です」
「初めまして。桐谷歩夢です」
緊張の中
2人で深々とお辞儀をする
「そんなに緊張しなくてもいいよ。頭を上げて」
その声を合図に頭を上げると
たくさんの先生の視線が俺たちに集まっていた
よく見ると、この学校…
女の先生が少ない
男子校という事もあってか
男の先生がほとんどだ
「早速、今日の全校集会で君たち2人を紹介させてもらうけど、大丈夫かな?」
「はい。大丈夫です」
「俺も大丈夫です」
「そうか。じゃあ、よろしく頼むよ」
「よろしくお願いします」
2人で声を合わせて
再び頭を下げる
「桜井先生の席はそこで、桐谷先生の席はここだよ」
自分達の席に案内され
俺たちはそれぞれの席に座る
少し…離れちゃったな…
「保健医はあまり、職員室にいないかもしれないが、ここが君の席だから」
「はい、分かりました」
「これから、よろしくね?」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「よし、それじゃあそろそろ行こうか」
「…はい」
緊張が増す中
俺は、紘と共に体育館へと向かった
体育館の外から見える生徒達は
全員男
白をベースにした制服
「何か…金持ちみたいだね…」
「そうだね…」
体育館の外でそんな会話をしつつ
緊張を紛らわす
「よし、行くか」
「…うん」
生徒達の視線を感じつつ
俺たちは体育館の中へと入った
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