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「ふぅ…食べた食べた!」
「お腹いっぱいだね」
昼ごはんを食べ終え
紘は満足げに笑っている
やっぱり紘は
見ていて飽きない
むしろずっと見ていたい…
何て言ったら引くかな…?
そんな事を思っていると
ふいに保健室のドアが開いた
「失礼しまーす!」
「失礼します!」
入って来たのは
2人の少年だった
「あ!桜井先生じゃないっスか!」
「本当だ!」
紘を見るなり表情を明るくさせた
2人の少年
顔見知り…なのかな?
「あ、B組の!1時間目はありがとね。楽しかったよ!」
「いえいえ!俺たちも楽しかったです!」
楽しそうに会話をする3人
俺はそこには入れず
ただ、その光景を眺めていた
「あ!そうそう。この子達は俺が体育を担当してるクラスの子達」
「そうなんだ。こんにちわ!」
「おぉ!初めましてこんにちわ!」
「こんにちわー!」
元気よくそう挨拶をする2人
2人とも、ニコニコ笑っている
「あ!俺、1年B組の橙野水輝っていいます!よろしくです!」
「橙野くん、よろしくね?」
「はい!桐谷先生!」
名前…覚えてくれたんだ…
何か嬉しいな…
「それで、こいつは俺の親友の立花恍です!」
「何でお前が自己紹介してんだよ!…あ!俺、立花恍です。よろしくお願いします!」
「立花くんも、よろしくね?」
「はい!よろしくです!」
橙野水輝くんは
とても明るく元気な少年で
茶色の髪が印象的だった
立花恍(タチバナ コウ)くんは
明るくて真面目そうな少年で
少し暗めな茶髪をしていた
…あれ?
立花って…どこかで聞いた事が
あるような…
「…あ!立花って…愛斗の…」
そうだ、愛斗の名字も
立花だった…
偶然?
それとも…?
「え?兄貴の事知ってるんですか?」
「あ、兄貴?」
「はい。立花愛斗なら俺の兄貴ですけど…」
立花くんが…
愛斗の…弟?
「「えーーーー?!」」
紘と顔を見合わせ
もう一度立花くんを見る
「…?」
不思議そうに首をかしげる
立花くんは
やっぱり、愛斗とは
全然似てなかった
「…似てない…」
「だよね…」
どこか可愛いイメージの愛斗とは違って
かっこいいイメージの立花くん
背も高いし…
性格も全然違う…
こんなにも似ない兄弟がいるのだと
思わされた瞬間だった
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