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「…ん…。あれ…?僕、いつの間に寝てたんだろ…」
気がつくと僕は
ソファの上で寝てしまっていたらしい
時計を見ると
もう19時を過ぎていた
「あ!どうしよ…寝すぎた…!」
琉衣が帰ってくる前に
いろいろ準備しときたかったのに…
「はぁ…。あれ?何か…いい匂いする…」
僕の好きな…オムライスの匂い…
でも、何で?
僕以外誰もいないはずじゃ…
「…もしかして!」
そう思ったらいてもたってもいられず
僕はキッチンへと向かった
「やっぱり…!」
キッチンに立ってたのは
僕の大好きな人…琉衣だった
一生懸命な横顔に
思わず見惚れてしまった
「相変わらずかっこいいな〜」
普段はつけない眼鏡をつけている琉衣は
何とも言えないくらいかっこいい
「ふふっ…」
思わずニヤけてしまうくらい
…気持ち悪いね、僕…
そう自分にツッコミをいれながら
琉衣を見つめた
すると琉衣も僕の視線に気づいたのか
こちらを向いた
「…愛斗、起きたのか。おはよ」
「おはよ、琉衣…」
久しぶりに会話した
そして久しぶりに目が合った瞬間だった
「…ずっと見てたのか?」
「…うん…。思わず見惚れちゃった!」
「ははっ…何だそれ」
「えへへ♪」
「まぁ、いいや。…よし出来た!俺特製オムライス」
「何これ!めっちゃ美味しそうじゃん!」
琉衣って料理も出来たんだ…
何でも出来るね?琉衣って…
「…今までのお返し…」
「…え?」
「今まで何もしてやれなかったから…。それに…寂しい思いさせちゃったから…。そのお返し」
「…琉衣…ありがとう…。僕、すごく嬉しい…!」
「喜んでもらえたならよかった」
ニコッと微笑んだ琉衣に
僕は抱きついていた
「…琉衣、大好き…」
「知ってる。…俺も大好きだよ」
「ふふっ…知ってる」
ギュッと君に抱きしめられると
なぜか落ち着くんだ…
君の温もりにもっと触れたい…
そう思うんだ…
僕の初恋は君…
たくさんの気持ちを教えてくれたのも君…
ありがとう…琉衣…
「…愛斗…」
名前を呼ばれて顔を上げた瞬間
僕は君にキスされていた
愛する人とのキスって…
こんなにも幸せなんだね…
唇を離すと
再び琉衣は僕を抱き寄せた
それに寄り添うように
僕も琉衣を抱きしめた
時にはケンカして
すれ違って…
たくさん泣いて…
でも、その分あとから
幸せがやってくる…
たくさん泣いた分
たくさん笑えばいい…
君と一緒なら…
どんな困難でも乗り越えられる…
そんな気がするんだ…
大好きな君となら…
first love boy-Rui×Manato-
〜END〜
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