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story.06 お悩み相談
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この学校に赴任して来て
1週間が経った
今日も当たり前のように
俺は白衣を着て、保健室にいる
だんだん慣れ始めて
生徒達と話す機会が増えてきた
愛斗と琉衣も
無事、仲直り出来たみたいだし
琉衣も、もうしばらくは
忙しくないらしいし
今頃、2人でイチャイチャしてるのかな
「…あの…」
「…っ?!」
何て考えていると
ふいに声が聞こえてきた
「あ、ごめんなさい…びっくりさせちゃいましたか?」
「いや、大丈夫だよ。…ごめんね」
俺に声をかけたのは
女の子みたいに可愛い少年だった
愛斗と同じ
焦げ茶色の髪をしていた
「…どうしたの?体調悪い?」
「…え?あ、その…」
「…ん?」
気まずそうに顔を俯かせた少年
…何かあったのかな?
「…相談が…あるんです…」
「相談?…何かあったの?」
「…聞いてくれますか?」
「うん、もちろん。俺でよければ聞くよ?」
俺がそう言うと少年は
少し表情を明るくして嬉しそうに微笑んだ
「あ、僕…1年C組の綾瀬瑠夏っていいます」
「瑠夏くん、よろしくね?」
「はい!よろしくお願いします!」
綾瀬瑠夏(アヤセ ルカ)と名乗った少年は
おっとりしててふわふわした雰囲気が
特徴だった
声も高く、女の子みたいに
大きな目をした小柄な少年だ
「それで、相談って?」
話を戻すと瑠夏くん
再び表情を曇らせた
「…あの…僕が何言っても引かないで下さいね?」
「引かないよ。だから安心して?」
「…はい…。あの…実は僕…好きな人がいるんです…」
少し気まずそうに
顔を俯かせながら
ポツポツと瑠夏くんは
話し始めた
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