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05 紘side
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「失礼しまーす」
保健室に入ると
保健室独特の匂いがした
この匂い…
何か落ち着くんだよな…
何て思いながら
俺は歩夢を探した
「…歩夢?いないの?」
俺がそう問いかけても
返事はない
あれ?どこ行ったんだろ…
職員室にもいなかったのに…
「…あ!」
少し奥にある歩夢の机の方へと歩くと
そこにはぐっすり眠る歩夢がいた
「なーんだ…寝てたのか…」
心配しちゃったじゃん
この野郎
何て心の中で冗談を言いながら
俺は寝ている歩夢の方へ近づいた
机に伏せて寝ている歩夢の寝顔は
天使と思えるくらい可愛かった
「可愛いなー…歩夢の寝顔」
つい頬が緩んでしまう
歩夢が見たら怒るかな?
「無防備すぎるよ…歩夢…」
こんな顔して寝てたら
誰かに襲われちゃうよ?
あ、その前に俺が襲っちゃうかも?
「なーんてね♪」
でも、こんなに可愛いんだもん…
少しくらい…いいよね?
俺は歩夢の頭をそっと撫でた
キレイな髪してるな…
歩夢の顔がよく見えるように
俺はしゃがんだ
そして、歩夢の頬に触れた
少しだけ…熱い?
「ふふっ…ぷにぷにだね?歩夢のほっぺ」
ツンツンとつついても
歩夢が起きる気配はない
爆睡してるなー…
歩夢の頬に触れていた手を
そのまま唇へと移動させる
「…早く起きないと…ここにキスしちゃうぞ?」
そう声をかけても
歩夢は起きない
「…もう知らないよ?」
そう呟き
俺は歩夢の唇にキスをした
柔らかいな…歩夢の唇
唇を離すと
俺の目の前には無防備な可愛い寝顔
「…次はキスだけじゃ終わらないかもね?」
俺の理性がいつまで持つか…
…頑張ろ…
「歩夢の嫌がる事はしたくないからね」
歩夢を傷つけるような事は
絶対にしないよ
もう二度と
君を傷つけたくないから…
君の涙を見たくないから…
「ゆっくり休んでね」
クシャクシャっと軽く
歩夢の頭を撫で
俺は保健室を後にした
「…写メ…撮っとけばよかったな…」
そう少し後悔しながら
職員室へと戻った
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