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「癒すって…?」
「…俺の疲れを癒してよ」
「…どうやって?」
「さぁ、どうやってでしょう」
「えー…」
後ろにいるから
どんな表情をしてるか分からないけど
でも、声色からして
ニヤニヤしてそう
「…じゃあ、紘…前に来て」
「分かった」
とりあえず顔が見たかった
今日は朝以来、紘の顔を見ていなかったから…
「来たよ。これでいい?」
「…うん…。やっと顔見れた…」
「ふふっ…可愛い…」
「…癒された?」
「…え?」
「俺の顔見て癒された?」
「…全然。むしろ辛いよ…歩夢が可愛すぎて…」
「ははっ…ダメじゃん…」
どうすれば
紘の疲れを癒せるんだろう…
分かんない…
「…じゃあさ…好きなだけ俺を抱きしめていいよ…?」
「…へ?」
「…っ!だから…ギューッて…していいよって言ってるの…!」
恥ずかしいんだから
何度も言わせないでよ…
恥ずかしさのあまり
俺は顔を俯かせてしまった
絶対、顔真っ赤だ…
「…それは俺に抱きしめてほしいって事?」
「…それで紘を癒せるなら…って…」
「…じゃあ、もう1回ちゃんとお願いしてみて?」
「お、お願い…?」
「うん。『ギューッてして』って言って」
「え?!は、恥ずかしい…」
「…じゃあ、抱きしめてあげないよ?」
「お、俺は紘を癒そうと思って…だから抱きしめてもいいよって…」
本当は…少しだけ…
抱きしめてほしいって思ってた
紘に触れたいと
心の中で思ってた…
でも、恥ずかしくて
言えないんだ…
「…今、歩夢を抱きしめたら…俺、何するか分かんないよ?」
「……え?」
「俺…結構頑張ってるんだから…。歩夢も頑張って?」
「…う、うん…」
このまま恥ずかしがってたら…
いつまで経っても紘の疲れが取れないよね
それどころか
さらに疲れが増してしまうかもしれない…
少しでもその疲れが癒せたら…
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