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「あ、そうだ。…最近、愛斗と上手くやってる?」
「…な、何でそんな事聞くんだよ」
「気になるから?…愛斗に相談受けてたしさ。上手くやってんのかなって」
「…見たまんまだよ。おかげさまでな」
「そっか。それならよかった…」
2人とも、幸せそうでよかった
これでひと安心
「今回の件でいろいろと迷惑かけて…ごめん」
「大丈夫だよ。気にしないで」
「…うん…。それと…ありがとな」
「どういたしまして!」
2人が幸せならそれでいいよ
2人の笑顔が見れればそれで…
「お前らはどうなんだよ」
「…え?」
「紘と。上手くやってんのか?」
「…う、うん…何とか…」
「顔真っ赤にして…本当幸せそうだな、歩夢」
「…う、うん…」
「よかった…幸せそうで…」
安心したようにそう言った琉衣の顔には
優しい笑みが浮かんでいた
「これからも、紘と仲良くするんだぞ?」
「うん。琉衣も愛斗と仲良くね?」
「おうよ」
微笑みを浮かべながら
琉衣はそう言った
琉衣と愛斗なら大丈夫だよな
2人はとても幸せそうだし…
2人ならきっと…大丈夫…
「そう言えばさ、この前久しぶりに翔くん見た」
「え?翔くんを?」
「うん。病院でな」
「…病院…」
どこか…悪いところでもあるのかな…
高校卒業以来、全然会ってない為
分からない
今頃、どうしてるかな…翔くん…
「何かすげぇ真剣な顔してたからさ、話しかけられるような雰囲気じゃなかったけど」
「…体調悪いのかな…」
「さぁな…。健康診断か何かかもしれねぇな」
「そうだといいけど…」
何でかな…
すごく嫌な予感がする
胸騒ぎがする…
何かよくない事が起こりそうな
そんな予感がする…
「スーツ着てたし、もしかしたら仕事の関係だったかもな」
「スーツか…似合うだろうなー…」
「普通に似合ってた。…でも、少し痩せた気がしたけど気のせいかな」
「…どうだろうね…」
不安だ…
すごく不安だ…
嫌な予感がする…
この感じは何…?
「…あ!もうあんな所まで行ってる!早く行かないと!」
「え?あ、ちょっと待てよ!」
そんな気持ちを隠すかのように
俺は紘たちの方に向かって走り出した
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