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「先輩!これ、一応終わったのでここに置いときますね!」
「おう、さんきゅ〜」
「じゃあ俺、休憩入りますね!」
「はいよ〜」
ひと通り仕事を終え
ふと時計を見ると、12時半を指していた
ちょうどいい時間に
仕事が終わったな
そんな事を考えながら
俺はオフィスを出た
「…翔…」
ふと携帯を見てみるけど
翔からの連絡はない
「…本当…何してんだよ…」
会いたい…
何て考えながら
俺はトイレへと向かった
「…うっ…!ゴホッ…ゴホッ!…ハァ…ッゴホッ…!」
トイレの中から聞こえてきた
誰かが苦しむ声
誰だろ…大丈夫かな
何て思いながらも俺の足は止まった
助けに行くべきだろうか…?
それとも、そっとしとくべき…?
でも、もし何かあったら…
そう考えるが先か
それとも、その人物が見てたのが先か…
「…あれ?翔…?」
気づいたら俺は
君の名を呼んでいた
久しぶりに見る君は
かなり弱っていた
顔色も悪く目も虚ろだ…
心配になって
近寄ろうとしたその時…
「…翔!!」
君が俺の目の前に
倒れ込んだ…
俺は急いで駆け寄った
「おい!翔!しっかりしろ!」
そう叫んでも
返事はない
俺は携帯を取り出し
救急車を呼んだ
「…死ぬなよ…翔…」
真っ青な顔をした君に向かって
そう呟きながら
俺は君を抱えた
「…っ?!」
翔を持ち上げた瞬間
俺は異変に気がついた
ただでさえ、君は細かった
それなのに…
君の体はさらに…細くなっていて
女みたいに軽かった…
「…お前…」
何で…こんなになるまで…
黙ってたんだよ…
心の中でそう呟きながら
俺はその場を後にした
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