アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1
-
「朝陽(あさひ)は、はじめましてだよね?この人。雅史(まさふみ)くん。新しい彼氏」
男といると機嫌が良いのはいつものこと。向けられた笑顔に会釈で返し、早々に自室へ籠る。母さんの彼氏紹介は、一体これで何回目になるのだろうか。
「あ、っ…ぁあっ、…ああっん」
(…っ、)
早速聞こえる喘ぎ声に耳を塞ぐ。俺はこの時間が大嫌いだ。もちろん母親のそういう声を聞きたくないのが一番だけど、もうひとつ明確に嫌いな理由は“これ”。硬く熱を持ったそこに触れると、勝手に涙が零れ、全身が震えた。
昔からそうだった。物心ついた時から男の人が好きで、それも、母さんの連れてくる男の人に惹かれてしまう。性格はちっとも似ていないけど、嫌でもこの人の息子なのだと実感する瞬間でもあった。
「ぅっ…く、…はっ…っ…、ぅ…」
制服の中に手を入れ、既に先のぬるぬるしたちんこを握る。
一瞬しか見なかったのに、見ないようにしてたのに、あの一瞬の笑顔が目を閉じる度に浮かんで胸が高鳴る。母さんはあの体に抱かれ、あの顔に「愛してる」と言ってもらえるんだ。それがとても羨ましくて、苦しくて。握る手の力がぐっと強まる。
「…ぁ…っふ、…うぅぅ…っ…っ…」
いつもこう。機械的且つ義務的な処理。罪悪感しか残らないのに、どうしてこうなってしまうのだろう。指の隙間から溢れた精液がぱたぱたと落ち、フローリングの床を汚す。声を抑えるために噛んでいた腕には、いつのまにか深い歯型がついていて。今更じんじんと痛み主張をしてくることが何だか腹ただしかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 6