アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1
-
「ぅあ……うう……うう……おぉおおーーうあっあ」
重ねて合わせた両手首は結ばれてベッドの柵に縛り付けられている。
自由な下肢は冷たい夜気だけをまとい、凌辱にさらされていた。
僕は今、貪り食われている。兄の顔をした獣に。
今夜、この家には僕と三つ年上の兄しかいない。
昨日までは優しい義兄だった。
義兄というのは互いの両親の再婚による連れ子同士だから。
アニとあに。音にすれば変わらない。でも一か月前、義兄から兄に変わったばかりだった。
ずっと心を閉ざしていた。兄のことを嘲っていた。
ようやく開いた。心の扉をゆっくりと。
その隙間に兄は素早く靴先を入れて、僕の手首を掴むと床に押し倒した。
「理央…」
兄の顔をした獣が僕の名を呼ぶ。
僕よりも太く長い指が薄い胸の上をいったりきたり。啼いて跳ねる僕の上で遊ぶ。なぞる。舌先と指の腹で、僕の内側で眠っている獣を呼び覚ます。
「どうして……和也」
僕の太ももの内側で顔を上下させる兄に問う。
「あ……」
激しい愛撫で返された。肉体の中心をきつく吸われて締め付けられる。腰が上がって胸が反った。
「欲しい。欲しいよ。初めて見たときからずっと欲しかった」
「嫌だ……お願い。やめて。親にバレたら……」
いまさら、止まらない。互いに誰にも見せられない姿をさらけ出してる。
もう、戻れない。元の兄弟には。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 5