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家に戻り、一晩明けて冷静になると、北斗は後悔の念に苛まれていた。
握り潰してしまった写真を、丁寧に伸ばす。
けれども、破れた物は戻らない。
要は、付き合う前に言っていた。
“俺は湊が忘れられない。湊を愛してる。
それは、この先も一生変わらないと思う”と。
そして“こんな中途半端な気持ちじゃあ失礼だと思うから付き合えない”と。
それを承知の上で、北斗自身が“付き合って”と願ったのだ。
“俺のそばで泣いてよ?拭いてあげるからさ”そう言って。
今頃、要は泣いているだろうか?
誰にも涙を拭いて貰えず…。
誰を思って?
北斗?
湊?
北斗が怖くて連絡出来ずにいると、要からメールが届いた。
【昨日は、ごめん。
明日会って話したい。
一緒に行って欲しい所があるんだ。
11時に俺のアパートに来て下さい】
明日は、15日。
平日だが、塾講師をしている要は休みで、北斗も講義は朝一のみ。
15日に、要が行く場所とは…?
いろいろと聞きたい事はあったが、北斗も会って話したかった。
取り敢えず
【分かった】
そう一言返信し、15日を待った。
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