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出会い
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side シド
「ダイナー、今日の仕事はあと精霊の森の巡回だな?」
「ああ、国王の会合も昨日で終わったし、今日は巡回で終わりだ!」
「よし、いくぞ」
今日は週に一度の巡回の日
精霊の森は、精霊王が住んでいるという森で、森の近くに町や住宅はなく、
広い草原と森林が広がっている
人はほとんど近寄ることもなく、また森に入ろうとする人もいない
森が広すぎるからだ
精霊の森は、森の中心にある精霊王が住むと言われている巨大樹と、
その周りに生息していると言われている妖精がいる一部以外は、
広大な森林が広がっており、そこには鹿やくま、りすなど、沢山の動植物が
生息しており、人間が足を踏み入れることはない
また、精霊の森は人間が侵してはいけない域で、
森に立ち入る事は国の禁忌に指定されている
普段人間が近づかないので、森に何か異常や異変がないか週に一度
巡回することになっている。
巡回できる人は、国によって許可されたごく少数の騎士団の団員のみである
騎士団長のシドと副団長のダイナー、それから団員三人の計五人のみで巡回を行なっている
5人は馬に乗り巡回に向かう
5人で巡回するには、森の範囲が広すぎるので、森の中の決められた範囲を
巡回し、それから先は木々の状態や動植物の様子から調査する
「今回も特に異常はなさそうだな。」
「そうだな!いつも通り静かだし、動物たちもなんら変わりないようだな
ここら辺で巡回は終割りにす「ガサガサッ__ドサッ」
ダイナーが話していると急に、少し遠くの方から妙な音がした
「なんの音だ?」
「動物じゃないのか?」
「いや、それにしては何か変な気がする。」
「なんかって何だよ!」
「いやわからないが、一応確認しておこう」
「ああ〜もう!今日も何もなく早く終われると思ったのに!」
「うるさいぞダイナー。俺とダイナーで確認する。3人はここで周囲の様子を
見張っていろ」
「「「はい!」」」
「いくぞダイナー」
「はいよ!さっさと終わらせて帰るぜ!」
音のした方へ行くと、2人は信じられない光景を見る
そこには、黒髪の謎の服を着た子供が倒れていたからだ。
「えっ?!子供?!なんでこんなところにいるんだ?!」
シドは馬から降りて子供の様子を確認する
「おい、だいじょ………」
「?シド、どうした?」
(なんだこの子の顔は…まるで天使のような白い肌に淡いピンクの頬
それにこの綺麗な黒い髪…)
「おいシド!どうかしたのか?」
「っあ、ああ。なんでもない。意識を失っているようだ。しかもこの子供、髪が黒だ」
「マジかよ、どうする?」
「一度王城に連れて帰る。団員に先に戻って寝台と医者を
用意するように伝えろ」
「そいつ大丈夫なのか?」
「わからないがかなり衰弱してる」
「そりゃ急いだ方が良さそうだな」
シドは子供を抱えたまま馬に乗り、意識を失ってくったりしている子供を支えながら馬を進めた。
(シドが自分で子供を抱えるのは珍しいな。いつもだったらこういうのは
俺に任せてくるのに)
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