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3話(2)
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いざ話そうとすると、上手く言葉が出てこない。
しかし、一縷の望みにかけて僕は思い切って打ち明けた。
「僕、涼と付き合うことにしたんだ。」
何を言われるのか怖くて、真正面から目を合わせられない。
今どんな顔をして僕を見ているの?
傑の目には僕がどう映っているのかな。
ぎゅっと目を強く閉じて覚悟をした時、頭上から声が聞こえた。
「来て。」
突然ぐいっと腕を引っ張られ、連れられるがまま早足でついて行くように歩く。
え、何!?
「ちょっと傑待って、どこに…っ」
「黙ってついてきて。」
腕をほどこうにも、握られている力が強すぎてどうしようもできない。
どこに行くのだろう?と何度も予想してみるが、易々と思いつけるほど頭が回らなかった。
僕は思考を放棄して、諦めて傑に身を委ねた。
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