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3話(4)
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「付き合ったのはいつ?」
「えっと、昨日だよ。」
あんなにも意気込んで望んだことなのに、今ではここから逃げ出したい一心だ。
早く終わってほしいと思いながら、写真立てに目をやる。
「ふぅん、あいつとヤったの?」
「え!?」
そんな言葉が返ってくるとは思わず、驚いて僕は勢いよく立ち上がった。
そのせいでテーブルの上の紅茶がだらだらと溢れ、赤い絨毯を汚していく。
「やっ…るとか、そんな、」
言葉に詰まって声が出せずにいると、じりじりと傑が僕の方に向かってくる。
あんなにも好きでたまらないはずなのに、何故か危機感を覚えて、傑から離れようとした。
しかし走ることが苦手な僕は、すぐに傑の手の内に捕まってしまった。
「俺はあいつよりも大切にしてきたのに。」
「んぅっ!?」
意味がわからないまま、ふにっとした感触を唇の上で感じた。
お互いの唇が触れ合い、隙間から舌が強引にねじ込まれる。
僕達、何してる、の?
「んんんっ!」
口内を蹂躙され続け、5分程経っただろうか。
傑は満足したのか、ようやく解放された。
上手く息を吸えなかった為、自然と肩から呼吸をする。
口周りのよだれを拭きながら、苦し紛れに涙目で訴えた。
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