アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白
-
翌日
まだ眠い…でもなんか気持ちいい。
重い瞼をこじ開けると、信じられない光景が。
「ん、んん!?」
「わっ!起きちゃった!?」
目の前には鳴砂の顔…
そして俺の口に柔らかいものが触れていた。
俺が起きたことに気が付き、咄嗟に離れ顔を真っ赤にしている。
「な…なにしてたの?」
「べっ、べつに…なにも…////」
「…いや、確実にキスしてたよね?なんで?」
「い、いや…その…太地くんが昨日…してくれてたから…。」
「え?」
「あの…僕が寝そうになってたとき…してくれたでしょ?…嬉しかったから…太地も嬉しいかな……って…////」
「あ、え…気付いてたの?キスしてたこと…」
「う、うん…////」
「ご、ごめん…つい……」
昨日の夜、俺の隣で既に眠っていると思っていた鳴砂がまだ起きていて…
俺がキスしたことを知っていたなんて…
あ゛ー…めっちゃ恥ずい…
「あ…え、っと……おはよう…太地くん…////」
「お、おはよう…」
ま、まぁ…あんま気にしないようにしよう…
なんか気まずくなりそうだし…
「あ!朝飯!今から用意するから、ちょっと待っててな!」
「あの…た、太地くん……」
ドキッ
「な、なに?」
「あの…ね……」
鳴砂の顔がどんどん赤くなっていくのがわかる。
なに?…なんなの?
「ぼ、僕…その…」
「…?」
昨日のキスのことで怒ってるわけでもなさそうだし…なんだろう?
またもじもじして
俺の方をちらちら見てる。
「僕っ…!!そ、そのぉ……」
語尾が小さくなってるし…
「どうしたの?」
「ぼ…く…、たっ…太地くん…の…こと……」
「ん?俺がなに?」
「たッ、太地くんのこと…が、ッ…す、好きになっちゃったっ…み、みたいッ!////」
「……はい?」
…?
待て待て…
ん?
俺のことが…好き?
好きって…普通に好き?
友達でこいつ好きだわー
みたいなやつの…好き?
「僕っ…も、っと…太地…くんと…キスとか…したい…な////」
「…え。」
……???
俺の頭の中は、最初に鳴砂の足が変わったのを見たときと同じくらいパニック状態。
考えがまとまらずごちゃごちゃになっている。
「だめ…かな…?////」
「えっ…と……好きって…」
「やっぱ…僕、人魚だし…男だから…だめかな……」
涙目になって少しうつむいてる。
そんな鳴砂の顔が異様に可愛く見えてしまった。
「べつに…だめじゃねーし……」
鳴砂は可愛いし、素直だし
本当に俺の事を想ってくれているなら
付き合ってみるのもいいかな…
そう思った俺は"べつに"と答えてみた。
「ほ、ほんとっ!?」
「まぁ……てか、俺でいいの?」
「太地くんがいいの…初めて教室で太地くんのことを見てから…」
「え?なんで?」
「太地くん、僕が教室に入った時…最初は驚いてたけど、その後はずっと外見てたでしょ?」
「そうだったっけ……あんまおぼえてないや…」
「その時の太地くん…すっごくかっこよくて…僕、一目惚れしちゃって…////こんなに優しくしてくれて…もっと好きになっちゃった…////」
「そ、そうなんだ…」
「あ、あのぉ…僕でよかったら…つ、付き合ってくださいっ!////」
「……こ、こちらこそ…こんなんでよかったら…よろしくお願いします。」
「ぅ……うぅ…」
「え!?ど、どうしたの!?」
どうしたのか…突然泣き出す鳴砂に驚き焦る。
こういう時…どうしたらいいのかな。
「ご、ごめんなさいっ…嬉し、くて……」
「………。」
ぁぁぁぁぁあ!!
くっそ可愛い!!
あまりに可愛い鳴砂の姿に
俺は思わずその小さな体を抱きしめた。
「僕…ッ、太地くんが……。…大好きっ!////」
「…俺も好きだわ。鳴砂のこと。」
俺の胸で泣きながら大好きだと言っている鳴砂が可愛すぎて
あー、俺も鳴砂が好きなんだ…
と、思い知らされた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 17