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舌ピを使用した新たな羞恥プレイを生み出してしまいました…
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「ぽよが舌ピ見せつけてるの見たい人ー」
地声で、でっかい声で綾が笑いたてる。
あ。
ぱって。夜空に海が見えた気がした。会場全体が、ソーダ色の水色で満ちていく。その光景に一瞬言葉を失った。故郷の湖も、こんな色をしていたから。
「……ガチャがちゃ」
仕方なく、舌ピを歯に押し当てて回す。マイクがその音を拾って、広がった。うわ何この新しい羞恥プレイ。死ぬんだけど。俺。今日命日? なむぼうあきゃしゃぼんそわか……。なんだっけ。知らないんだけど。昔にどこかで読んだな。
しいん、という会場の無音にいてもたってもいられなくなる。まさか滑った? 泣いちゃうよー。ぴよぴよ。メンタル絹豆腐なのでね。木綿ほど固くはありません。
「はい。ありやとおございやしたあ」
努くんが全力スルー。会場がちょっとだけ和んだ。救世主メシア神様仏様努様。今度タピオカ奢らせてください。
そんなこんなで、ラストの曲に入る。この曲はダンスパフォーマンスがメインで、フォーメーションダンスが見どころらしい。振付師さんの話だと、前後左右に移動して、4人で息を合わせることが大切なんだとかなんとか。
俺はまあ、ほんとに歌もダンスもへっぽこなんだけど。唯一上手だねと言われるものがある。
表情管理だ。
伏し目にしたり、流し目をしたり、つよつよオーラを放ったり。なんとなく家の鏡の前で練習してたら出来るようになった。意外と人ってどこの顔の筋肉使えば表情が変わるとか普段の生活では意識しないし。意識すると逆にぎこちなくなって、人形みたいになる。
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