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一ノ瀬 玲(1)
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『遅いぞー?レイ』
スマホを耳に当てると、電話口からは陽気な口調の男の声が聞こえてくる。
「すみません。用件は?」
『お前が初めての学校生活で上手くやっているか心配でさ☆』
男のいつもの軽い態度についため息をつきながら、淡々と返答する
「つまらな冗談はやめてください、ルカさん」
『お前はほんとつまないな〜!せっかく高校へ入学したのにそんなんじゃモテないぞ?』
「……用件はなんですか」
『ああ、そうそう。
来週の仕事だけど俺も行くになったから、準備諸々は全部お前に任せた。あと今晩1件依頼が届いたから処理するように。詳細はまた連絡するからよろしく。じゃ☆』
ブチッ
いつも一方的に連絡してきて言いたいことだけ言って気が済んだらすぐに切るんだよな。ほんと自由な人だ。
ピロン
ルカさんから届いた資料を確認していると授業が終わるチャイムがなる。
そろそろ教室へ戻るか
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