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未知との出会いモッチモチ 4
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「可愛いんだよ、お前。実年齢より若く、しかも女の子みたいに可愛い…………って、あの店員が騒いでた」
「っ!な、何だよそれ。女の子みたいって、子供に見えるなんて。藤代さんもそう思ってるんでしょ?わかった、いいよ。これからは藤代さんのこと、パパって呼ぶから!」
「いや、俺に八つ当たりするな?ミナギはミナギだ。お前がちゃんと男らしいのは、俺が1番よく知ってるから」
軽く笑いながら「可愛い」って言ってやったらレンゲを落として。顔を真っ赤にして怒ったミナギはガッ!とつかんだレンゲを俺に向けた。
だから、そういうのが可愛いんだって。ほら、後ろでさっきの従業員がピョンピョンしているぞ。
あと、店の中で恥ずかしいことを叫ぶな。男としてのプライドがズタボロでも、すぐに上機嫌になるのは目に見えてわかってる。
怒ってないで、冷めないうちに魯肉飯を食べるようになだめて。俺はレンゲで人生初の魯肉飯をすくい口に運ぶ。
「ん、うまっ。濃い目のしょうゆ系の味付けか。いや、だが日本とは違った風味……うん、美味い美味い」
「僕が何日も調べ上げて、食に無関心な藤代さんにオススメしようと決めた店なんだから。美味しいのは当然だよ。食べログでも好評で……わぁ、想像より美味しいっ」
まだ怒ってる。って思ったら、一口食べて崩れた。一瞬で顔がほころんで花が咲いたぞ。それくらい美味いもんな、これ。
ミナギ、パクパク食べ進めて本当に子供みたいだ。だからってパパなんて呼ばせねぇぞ。
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