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ドッキリ 9
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――晩飯はパラパラチャーハンと餃子、中華スープだった。
ミナギの、料理スキルはどこから?料理するのが好きだってよく言っているが、美味すぎる。確実に、コンビニよりは美味い。
うちのコンロの火力で、どうしてあんなにもパラッパラなチャーハンができるんだ?ギョーザも冷凍じゃなくて手作りしたって言っていたし。調味料だって一般的な物ばっかり。
しかも、栄養バランスがいいときたもんだ。完璧か。喜べ、お前はモテる。見た目、性格、スキル、全てにおいて超モテだ。
なんて考えていたらあっという間に食べ終わって。ミナギが風呂に入っている間に俺が食器を洗って片づけて。そして、例の壺プリンの登場。
「何これ、壺?あ、もしかしてプリン!?ケーキ屋さんのプリンだっ!…………え、でも何で?僕、誕生日じゃないし」
風呂から戻ってきたミナギが、テーブルの上にデデンと鎮座する壺プリンに目を輝かせ大興奮。そして、一瞬で冷静になった。
きっかけとなった部下の話をしてやると「なるほどね、藤代さんらしいや」と納得。「らしい」って何だよ?
店の場所を教えてやったら「あー知ってる。つい最近できた、若い女子に超人気の店だね」ってさ。ほぅ、よくご存じで。
「あそこの1番人気のエクレア、食べてみたいなぁって思ってたんだ」
「壺プリンで悪かったな。嫌なら食うな。俺がもらう」
「い、嫌じゃないって!僕、プリン大好きだし!それにこんな時間に2個も食べたら藤代さん、太るよ。走れなくなるよ?若い部下に笑われるよ?」
最後のは言いすぎだろ!口元がニヤついてるぞ。だがまぁ、この時間に2個も食ったら太るな。渋々、手繰り寄せていた壺プリンの1つをミナギに差し出す。
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