アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
「この世界については俺もよくわからないんだ」
散々勿体ぶったくせに、なんて言い草だ。ようやく話出したと思ったらこれだ。
話が長くなりそうだから先にご飯にしようと言い出したのはチャッピー。自分の分は弁当を温め、俺の分は缶詰とシリアルバーだった。
「転生先の希望はあるかって聞かれたときに、ニンゲンになりたいと言った。ニンゲンになるためにはここで暮らしてニンゲンについて勉強しなきゃいけないんだって。だからみんな、ここでニンゲンになるために勉強してる」
転生先の希望を誰に聞かれたのかすごく気になるところだが、一旦右に置いておく。
つまりここは、人間になりたい動物の世界。そう考えるとなんとなくしっくりくる。チャッピーの容姿ひとつとっても獣と人間が融合した姿だし、ペットを飼うことや、首輪とリードを付けての散歩、部屋に設置された檻などは人間の模倣としか思えない。
「チャッピーは人間になりたいのか」
「うん。ニンゲンになってツヨシと遊びたい」
在りし日のチャッピーの姿が脳裏に浮かぶ。キラキラした目でじっと俺を見上げ、ぱたぱたと尻尾を振る。柔らかいテニスボールを投げると、一目散に駆けていった。チャッピーの姿を思い出すとき、いつも衰弱して苦しそうな姿ばかりだった。そんな動機で人間を選ぶなんて馬鹿だなと思いながらも泣きそうになるのをぐっと堪える。
「じゃあ、この世界にいる人間は何だ? 俺は死んでないって、さっき言ってたろ」
「多分、死んじゃったヒトたち。でもたまに、生きているのにここに迷い込んでくるニンゲンもいる」
神隠しみたいなものか。そうだとしたら俺は、元の世界では失踪扱いになっているのだろうか。
「迷い込んできた人間はどうなる? 帰る方法はないのか?」
チャッピーの目付きが鋭くなる。
「知らないよ、そんなこと」
「はぁ!? お前が俺をここに連れてきたんだろ?」
「帰す気なんかない。ツヨシは俺のペットだ」
舌打ちしかけたがなんとか堪え、落ち着け、と自分に言い聞かせる。深く息を吐いた。話が通じないのは最初からわかりきっていたことではないか。
「人間には、自由に生きられる権利があるんだよ」
「ツヨシの言う自由って、ヒトの顔色を窺いながら夜遅くまで働くことなの?」
わかったような物言いにカチンときたが、すんでのところで口を閉ざした。
人間には職業選択の自由がある。就活に失敗して希望通りの職業に就けなかったが、今の会社で働くことを強制されているわけではない。辞表を叩き付けて手っ取り早く身軽になる選択もあるが、現実的に考えてすぐに辞めることはできない。そもそも働きたくないのだが、貯蓄がない。勤労の義務。
自由とは何だろう。
「ツヨシはもう働かなくていいんだよ。家の中でだったら好きにしていいから」
少なくとも、首輪を付けられて元飼い犬の管理下に置かれることではないはずだ。
「じゃあ、せめてお前と同じもん食いたいんだけど」
これ以上話しても平行線だ。無理矢理別の話にすり替えると、チャッピーが小首を傾げた。服を要求したときと同じように、何を言っているかわからないといったリアクションにイラッとする。
「毎回これじゃなくて、別のもん食わしてくれって言ってんの」
シリアルバーの袋を指差すと、ようやく合点がいったような顔をする。
「でもこれ、栄養がとれるんだよ」
不味いわけではないが、パサパサしてあまり味がしない。ダイエット中の女子でもあるまい、こんなものを主食にされてたまるか。
「家の中でだったら好きにさせてくれるんだろ?」
「わかったよ」
不承不承チャッピーが頷いた。もしかしたらこれはドッグフードのようなもので、毎食自分と同じ食事を用意するのは面倒臭いとか思っているのではあるまいな。
食後、風呂に入ってくるね、と言い残してチャッピーが部屋を出て行った。もしかしたら、今が逃げるチャンスなのではないか。決めあぐねて、ぐずぐずしている間にチャッピーが戻ってきてしまった。入浴時間はわずか5分ほど。一目見て、うわ、と声を上げる。
短パン一枚で、身体はびしょ濡れ。生前のチャッピーも風呂嫌いで、乾かそうとしたら浴室から脱走して部屋中を逃げ回っていた。
服を着ていたのでわからなかったが、服の下は獣成分が多め。体つきは人間と大差ないが、腹から太ももにかけて白い毛で覆われている。
「こっちはどうなってんの?」
興味本位でチャッピーの短パンをずらす。現れたのは、やはり白い毛で覆われた、去勢前の犬の生殖器だった。
「ちょっ、やめて」
チャッピーが顔を赤くして素早くズボンを引き上げる。生前は真っ裸だったくせに、いっちょ前に羞恥心が身についているようだ。
チャッピーが俺の肩口に頭を預けてくる。チャッピーの首や背中は毛で覆われており、濡れ細った尻尾まで続いていた。少し、尻尾が揺れている。やはり人間の身体から尻尾が生えているのは不思議な感じがする。
徐々に体重を掛けられ、その場に尻餅をついた。チャッピーが上から覆い被さる。
「おい、ふざけるな。身体を拭け」
「ツヨシ、俺と番いになる?」
「は?」
突然のことで、何を言われているのかわからない。
「俺と番いになれば、自由に働けるよ」
相変わらず何を言っているのかわからないが、チャッピーの中で自由と労働がイコールなのはわかった。こんなわけのわからない世界でまで働きたくはない。
何を言っているんだと言いかけて、チャッピーの目が異様に熱っぽいことに気が付いた。
「冗談はやめろよ」
押し退けると、あっさりチャッピーは身を引いた。
「あーもう、床びしゃびしゃじゃん。どっちが飼い主なのかわかりゃしない」
チャッピーの肩に掛けてあったタオルを取り上げ、乱暴に頭を拭いてやった。チャッピーが悪乗りしてワン、と鳴き、俺に覆い被さって尻尾を振る。今度は床の上にひっくり返り、天井を見上げながら大型犬を飼ったらこんな感じなのだろうかと思う。チャッピー以降、新しい家族をうちに迎えることはなかった。さっきの鳴き声がチャッピーのもので、ずっと耳の奥にこびりついていた。
人が動く物音で目が覚めた。辺りはまだ薄暗い。
「あ、おはよ。まだ寝てていいよ」
大きな耳のシルエットが俺の頭を撫でる。チャッピーはすでに寝間着から着替えを済ませていた。
「どこか行くの?」
「うん、散歩行ってくる。一緒に来る?」
「いや、パス。いってらっしゃい」
ぞんざいに手を振ると、いってきます、とチャッピーが部屋を出て行った。ガチャ、ガチャ、と鍵が閉まる音が聞こえる。
目を閉じて薄い布を手繰り寄せる。死んだはずのチャッピーとまた一緒に暮らしていること、チャッピーがほぼ人間の姿になって普通に会話ができていることはまだ不思議だが、昨日の今日でずいぶんと受け入れられるようになった気がする。
チャッピーは散歩が大好きな犬で、若い時は早い時間に吠え出して大変だった。この世界では人間が同伴しなくても好きな時にひとりで散歩に行ける。微睡みながらこの世界はチャッピーに合っているのではないかと思う。
次に目が覚めたときには、部屋に焼いたした食パンのいい匂いが充満していた。
「おはよ。ツヨシもパンでいい?」
「ん」
空はとっくに明るくなっている。マーガリンを塗ったトーストを囓りながら、こんなに人間らしい朝は久しぶりだと思う。仕事がある日は食事をする時間があれば寝ていたかったし、休日は夕方まで寝て過ごしてした。
先に食事を終えたチャッピーが慌ただしく身支度を始める。
「あれ、今度はどこに行くの?」
「仕事。夕方には戻るから、いい子で待ってて」
「仕事?」
「ごめんね、もう行くね」
この世界にも仕事があるのが意外だった。何をやっているのか聞きたかったが、その前に出て行ってしまった。ガチャ、ガチャ、と施錠の音が2回聞こえた。この世界は、俗に言う天国なのだと思う。死んでも仕事をしなければいけないなんて、と思うとうんざりする。
チャッピーが出て行って少し経った頃、そっと玄関のドアのつまみを回した。カチャン、と軽い音を立てて簡単に解錠した。ドアノブを回し、押してみる。ガチャ、と金属がぶつかる音がしてドアは開かなかった。やはり、外側から施錠されている。つまみの下には鍵穴があった。
つまみを戻してから玄関を離れ、部屋の窓を開けてベランダに出た。団地の5階。目下、コンクリート。ここから逃げることは不可能だ。両隣のベランダとは薄い板1枚で仕切られており、防災用に突き破れるようにできていた。ここから隣に侵入し保護を求めたところで、ペットが脱走したとチャッピーに連絡が行って終わりな気がする。
窓を閉め、すごすごと部屋に戻ってきた。
ここは死後の世界だ。チャッピーは、俺はまだ死んでいないと言った。もし、ここで死んだらどうなる? 本当にこの世界の住人になるかもしれないし、元の世界に帰れるかもしれない。いずれにしても、それは最終手段だ。
夕日が傾いた頃、玄関のドアが2回解錠する音が聞こえた。
「おかえり」
「ツヨシー! ただいま、いい子にしてた?」
ちゃぶ台の前に座ってだらだらテレビを見ている俺に抱き付き、チャッピーがブンブンと尻尾を振った。
「なんかお前、汚くない? 仕事って何やってんの?」
「今は道路を直してるよ」
つまり、土木作業員か。道理で粉っぽいというか、土埃の匂いがするわけだ。
「土木ってキツくない?」
「結構楽しいよ」
あっさりと返され、毒気を抜かれた。そして、自分の発言自体が嫌味であったことに気付かされた。土木作業は肉体労働で、みんながやりたがらない底辺の職業。それが俺の認識で、無意識のうちに見下していた。それが後ろめたくて、そう、と素っ気なく返事をした。
「どうして今の仕事を選んだの?」
訊いてみたのは、ただの興味本位。
「身体を動かすのが好きだからかな。完成したばかりの真新しい道路見ると達成感あるしね。それから、自分の仕事がみんなの役に立ってるっていう自負があるから」
つまり、チャッピーにとって天職というわけだ。そう思えることが羨ましい。
「散歩、行く?」
不安そうな顔で、恐る恐るチャッピーが訊く。本音を言うなら嫌だ。リードで繋がれて歩くなんて、まるで見せしめのようなものではないか。
「行く」
本当は嫌だけれど、もし逃げることができたときのために外のことも知っておいた方がいいだろう。チャッピーが目を輝かせてリードを持ってきた。
元の世界に帰る手立てがないまま、1週間近くが経過した。この世界はどうやら1日24時間で回っているようだが、1週間、1ヶ月の定義があるのか怪しい。チャッピーの部屋にはカレンダーがない。今の気温も暑いのか寒いのかわからない位の適温で季節感がない。
すっかり寝坊する癖がついてしまい、目が覚める頃にはチャッピーはとっくに出勤している。チャッピーが用意した昼食を食べて、だらだら昼寝をする。チャッピーが帰ってきたら気分で散歩に出掛けたり出掛けなかったりして、夕飯を摂って風呂に入って寝る。リードを付けられての散歩にもすっかり慣れてしまった。娯楽はテレビくらいしかなく、退屈で自堕落な生活。
このままでいいのだろうかという焦りはもちろんある。チャッピーは自分が家に居るとき、鍵をひとつしか掛けない。逃げ出すならチャッピーの就寝時だ。そこまではわかっているのだが、うまく逃げ出せたとしてその後どうすればいいのかわからない。帰る意思はある。なんとなくそうしないといけないような義務感があるだけで、本当に帰る必要があるのかと考え始めるようになってしまった。だって、身を粉にしてわずかな収入を得るよりも、チャッピーの管理下でぐずぐずに甘やかされる今の生活の方が遙かに楽なのだ。
この世界には、貯金という概念がないらしい。死後の世界で転生待ちの状態だから、老いも病気も無縁。死にはしないが腹は減るので、みんな何かしらの職業には就いている。俺は生きるために必要に迫られて働いていたが、この世界では幸福を追求するために働いているように見える。だからやりがいや達成感だけで仕事ができるのだ。これはただの僻みでしかないことはわかっているのだけれど。
「そういえば、最近元の世界に戻してくれって言わなくなったね」
「言ったら拗ねるくせに」
「そうかも」
部屋の3分の1を占めていた巨大な檻が撤去され、一緒にマットレスも撤去された。寝床を失った俺は、同じタイミングで買い換えられた広いベッドの上でチャッピーの抱き枕にされていた。
「ねえ、やっぱりまだ帰りたい? これからもずっとここで一緒に暮らそうよ」
これからもずっとここで一緒に、ということは、俺に死ねと言っているのだろうか。チャッピーに指摘してまた喧嘩になるのは面倒臭い。
手詰まりでどうにもならない現状。だが、焦る必要性を感じないのでただいたずらに時間だけが過ぎていく。漠然と続くぬるま湯のような今を受け入れ始めている現状を、諦めというのだろうか。
「それもいいかもしれないな」
両親以外に帰る理由を見出せない今、少しだけそう思ったのも確かだが、ただ適当に相槌を打っただけで深い意味はない。
「俺と番いになれば、首輪をしなくてもいいし、自由に外を歩けるよ」
本音を言うなら、興味が無い。チャッピーの高い体温を背中に感じながら、そうだな、と適当な相槌を打った。
急に肩を押さえつけられ、ベッドの上で仰向けにされた。腹の上にチャッピーが跨がる。
「ねえ、ちゃんと聞いてよ。番いになるってどういうことかわかってる?」
すっかり眠気が吹き飛んだ。チャッピーの顔を見上げながら瞬きを繰り返す。
番いと聞いて思いつくのは、雌雄で一対の鳥。人間だったら夫婦とか、パートナーという言葉が当てはまるだろうか。直感的に身震いする。俺たちの関係は飼い主とペットではなかったか。
「番いになれば耳と尻尾が生えて、俺たちと同じになれるよ」
考えておいて、と言ってチャッピーが俺の上を退いた。
「お前は俺のことが好きなのか?」
「うん」
あまりにも返事が軽くて、それが家族愛のようなものなのか、それ以外の意味合いを含むものなのか判断を下すことができなかった。
チャッピーが俺に懸想している。だんだんそうとしか思えなくなって、日常的に行われていたスキンシップにも何らか別の意味があるのではないかと思うようになってしまった。
「昨日俺が言ったこと、考えてくれた?」
横向きに寝る俺を後ろから抱き締め、チャッピーが俺の髪に鼻を埋める。
「耳や尻尾が生えるとかなんか怖ぇし、パス」
「そっか。でもツヨシならきっと可愛いよ」
この話はこれで終い。腕の力が緩み、そのうちチャッピーが寝返りを打って俺の上から腕が退かされた。チャッピーの規則正しい寝息が聞こえる。
チャッピーたちと同じになるということは、今度こそ死ぬのだろうか。俺は帰りたいのに、どうしてこんなにも自分勝手なのだろう。
ここらが潮時かもしれない。そっとベッドを抜け出し、玄関に向かう。うまく逃げられたとして、この先どうすればいいのかは依然としてわからない。だが、もうここには居られない。つまみに指を掛け、回そうとした時だ。
「ツヨシ?」
ビクッと身体が縮こまるのとは裏腹に、手は素早くつまみを半回転させていた。カチャン、と暗い部屋に金属音が響く。
チャッピーが身体を起こすよりも早く、ドアを押し開けて共有通路に飛び出した。やはり二つ目の鍵は掛けられていなかった。近距離で追いかけっこをして分が悪いのはわかっている。裸足のまま、足を止めずに通路を駆ける。部屋を出て右に階段があることは、何度も散歩に連れ出されて知っている。
「ツヨシ!」
ドアが閉まるより早く、チャッピーが体当たりでドアを開けた。バン、と大きな音が響く。すぐ後ろにチャッピーが迫ってきていることが足音でわかる。後ろを振り返る暇はない。目の前に階段が迫っていた。足を踏み出すのと、チャッピーの手が俺の背中に触れるのが同時だった。チャッピーの手に押し出され、上体が前のめりになって足がもつれた。
落下の寸前、時間が止まったように錯覚した。冷静に落ちる、と思った。それから、元の世界に帰れるかもしれない、とも。線路に落下したことが引き金となってこちらの世界に来たのなら、落下がトリガーとなって元の世界に戻れるかもしれない。
ギイィィィ、と耳をつんざくような音がして、目の前に火花が散った。暗くて狭いところで耳を塞ぎ、目を塞いで小さく丸くなった。しばらくすると音が止み、ざわざわと人が話す声がする。明るいところに這い出てみると、下を覗き込んでいたひとりがワッと声を上げる。状況を理解できないまま、何人かが手を伸ばして狭いところから引き上げられた。取り囲むように人垣ができていて、その向こうには電車が見える。人間に耳や尻尾は生えていない。帰ってきたんだ。
自分のアパートに帰宅してすぐ、スマホで調べながら退職願を書いた。退職するまでの間に転職活動をしたがすぐには決まらず、実家に戻って田舎の中小企業に就職を決めた。慣れてくると仕事は退屈で到底やりがいを見出せそうにない。都会で働いていた頃よりも給料は低いが、残業や休日出勤が少ないので余暇が生まれた。自分がやりたいことはまだわからないけれど、余暇を使って自分に向き合ってみようと思う。
仕事から帰宅すると、仏壇の前に座るのが日課になった。先祖代々の位牌に混じるチャッピーの遺影に手を合わせる。以前はお盆くらいにしか手を合わせなかったが、出戻りしてからは日課になっていた。異世界でチャッピーっぽい男と過ごした日々の記憶は少しずつ薄れていって、今では夢だったのではないかと思っている。チャッピーが俺を心配して、夢の中に会いに来てくれた。俺はチャッピーに心配かけない生き方をしないといけない。
夕方、歩いてコンビニに向かう途中、片側を通行規制して道路工事をやっていた。土木作業員を見ると、ついチャッピーの姿を探してしまう。彼らの仕事のおかげで快適に道を走ることができると思えるようになったのは、チャッピーのおかげだ。
工事現場の前に立って誘導棒を振っている人の奥に、長い髪を後ろで括っている作業員を見つけた。夕暮れ時で距離があるせいで顔がはっきりと見えないが、若い男性だった。じっと見ていたせいでこちらの視線に気付いたようだ。手を止めてこちらを振り返った。
「チャッピー?」
ポツリと呟くと、男は笑顔を作り、ワン、と口を動かした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 2