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「真紘さん、服ありがとうございます。」
リビングにやってきた佐藤くんは律儀にお礼を言う。
しかし…昨日も思ったが佐藤くん、背が高くて堅いが良いな。
それに昨日は酔っ払っていてあまり顔を見ていなかったが、顔が整っていてイケメンの部類に入るんじゃないか?
俺も身長は173センチと決して低い方ではないが、俺が立っても彼を見上げるくらいだ。
肩幅とか腕の筋肉も鍛えられていて、ザ・男って感じだ。
「……あの、俺の顔なんかついてます?」
「あ、ああいやごめん。昨日は顔をよく見てなかったものだから、整った顔をしているなぁとつい。」
ハッと我に返り、佐藤くんから目線を逸らす。
「で、佐藤くん話なんだけど。」
「ああ、はい」
「まずは昨日から本当に色々と迷惑をかけて申し訳ない。そして見ず知らずの俺に付き合ってもらって家まで運んでもらってありがとう。
それで何かお礼をさせてもらえないかな?」
「お礼してもらうような事してないですって」
「そんな事ない!
というか、これではい、さよならで終わるのが俺が嫌なんだ!
俺が出来るお礼なら何でもするから遠慮せずに言ってくれ!」
義理と人情は大切にするのが一番大事な事だろ。
何でも良い、食事でも、買い物でもきちんとお礼をしなければ俺の気が済まないんだ。
佐藤くんは、「うーーん」と考え込んでいる。
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