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「悠都、悪い遅くなった」
「あ、いや俺も急に来てすみません…」
いつもより覇気がない悠都に、俺はどう接するべきかと悩んだ。
とりあえず外で話すのもな…と思い悠都を部屋に招き入れた。
「で、どうした急に」
部屋に入り、リビングのソファに2人して腰をかけ
早速本題に入る。
「…真紘さん、俺、大会絶対勝ちますからね。
勝って気になる人に言うって、言ってた言葉覚えてますか?」
ドクンっと心臓脈打つと同時に胸が締め付けられる。
(そうだ…悠都には気になってる人が、いる…)
その子の為に今回の大会に向けて練習頑張るって言ってたんだった。
練習も個人練習も頑張って、1位をとるって、あの時
言ってた。
自覚し始めていた悠都への自分の気持ち。
でもそれは……
「俺…その人に『好きです』って告白する事に決めました」
報われない気持ちだと、今、思い知らされたのだった。
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