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シリアスクラッシャーください
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「ポッキーゲェーーーーーーム!!!!」
2限目が終わると同時にそう叫びながら
だんっだんっっと机を叩く秀丸。
「やめ秀丸!とうとう頭いってもた?」
「なんでシリアスなってんのおおおお?!」
「ちょ、」
「ポッキーゲームじゃん!テンション高いままノリで楽しくできると思ってたのに!!」
「おい、」
「なんでシリアスなってんのおおおお!!!」
大事なことなのでって感じでもっかい同じ事を繰り返す秀丸に「やめい!」と手刀を落とす。
えぐえぐ騒ぐ秀丸を宥めつつ教室を出かねてた先生に「えらいスンマセン!」と謝って。
騒然とした教室が普段通りの雰囲気に戻り始める頃には、秀丸も話せるくらいに落ち着いた。
「……で、なんで叫んだん?」
「シリアスクラッシャーになりたかった。」
「は?」
「直也の場合を考えたら最後とかああしか思い至らなくてつい話進めたけど、次の奏の場合を考えてるうちに"シリアスもういやじゃぁあぁぁ"ってなったって作者が」
「待て、作者ってなんや」
「奏の場合にもシリアス持ち込んだらもうノリが落ちるとこまで落ちて戻れないって」
「聞いて?!」
「このポッキーゲーム回は番外扱いで、話繋がってないと思って下さいいいって伝言です」
「……なんの話ししてるんや!!!」
俺のこと無視でつらつら喋っていく秀丸のせいで頭をかかえる。作者って誰や!
「メタい発言してごめん…言わされた…」
「いやごめん着いて行けてない。」
「とにかく伝言は伝えたから萌えをくれ…」
「………………」
「ちなみに俺、悲恋モノも好きなんだよ浮気な攻めを想う一途で健気な受けとか、親友だからって自分の気持ち殺して背中押しちゃうのとか泣けるし!可愛いなって思うし!!」
「…はぁ、」
「でもやっぱリアルだと心の痛さが勝ってむり耐えらんない号泣しそう心が痛いぃぃ…。」
「…もう考えんなや。な…?」
情緒不安定極まりない秀丸の肩をぽんと叩く。
2限目の休み時間はこんな感じに過ぎてった。
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