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来てくれた男~R18二次弱虫ペダ荒北目線
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※ 『借り』の続きです。
一時間ほど過ぎた頃だろうか。
金城が現われた。
全裸の俺はすっかり冷え切って、紫色の唇でガタガタ震えている。
金城は俺の所まで歩って来て、ふつうに前にしゃがみ込む。
「拐われたって?」
「るせえっ」
「恐かったな」
優しい目で俺を見る。
嗤われたり、罵倒されたりなら強がれる。
でも、優しい目なんかされたら強がれねえ。
「金城…」
あとは涙ばかりになってしまった。
金城はそれ以上何も言わず、汚れた俺の躰を抱きしめてくれている。
俺が少し落ち着くのを待ってから、縄めを解き、わざわざ持ってきたらしい保温ボックス~中が銀色になってて、冷たい物を冷たく、温かい物を温かく保つアレだ~を開いた。
中からもあもあっと湯気が立つ。
中にはぎっしりと蒸しタオルが入っていた。
「水場があるかどうかわからなかったから…」
まるで子どもにするみたいに、俺の躰を拭いていく。
俺は何発ジジイを浴びた?
どこの誰のものともわからない精液を、金城は丁寧に拭ってゆく。
つらい。
つらい。
心が張り裂けそうにつらい。
ついに俺は爆発した。
「優しくすんなって! 誰にどこまで聞いたんだ! 俺がワリイんだから放っとけタコ!」
それでも金城は拭き続ける。
胸、腹、股間、それまでも、丁寧に、キレイに拭き終えて、そのままリズミカルに刺激し始めた。
「やだ…ここではやだ…」
金城は構わず刺激を続ける。
「ここで、終われ」
「金城…」
「ちゃんと終っとけ。ほら。誰が触れてる?」
「金…城…」
「ああ俺だ。ほかには誰もいない」
「おまえは俺とここに来た。お愉しみに来たんだ。それだけだ」
「き…」
おめェ…おめェってやつは…
「や、あっ、ああっ、」
放った俺に、金城は優しいキスをくれ、俺に着替えを一式差し出した。
「帰ろう」
一緒に雨の中を歩く。
全く知らない街だと思ったが、たった駅二つのところだった。
寮に戻り、シャワーを浴び、やっと人心地がついた俺は二段ベッドに上がりかけたが、何でだ、金城が上にいるじゃねえか。
後退ろうとする俺を、金城は黙って見てる。
しょうことなしに上がると、金城は俺を自分の上に抱き上げた。
「何がしてえ」
金城は答えない。
ただ優しく俺を見てる。
「礼は何だ」
「礼ィィ? てめえは俺にセクハラしたんだろうが!」
「そういうおまえは人を雇って俺を殺させようとしたらしいな」
「それは違っ」
またキスされた。
「電話の主は言っていた。『後腐れのないようにやっとくが、これに懲りて、二度とやつらに関わるんじゃねえぞ』だそうだ」
坂戸か。
あいつどこまで義理堅い…
ちょっと目をアツくなった。
「だから罰として俺と添い寝だ」
「添い寝ぇ?」
「欲しいだろうが我慢しろ。俺もそんなに絶倫じゃない」
「誰も欲しいなんて言ってねぇ!」
赤面しながら横に寝る。
金城の匂いに包まれる。
ここは、安全…
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