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夢~二次創作弱虫ペダル御堂筋目線〔リク〕
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〔Aさまへ。こういうのどうでしょうか?〕
お詫び 似非関西弁あります。
どうかお許しください<(_ _)>
『…どうすじ…御堂筋っ』
石垣くんの声や。
るさいなー。
死んでへんのやからそのうち起きるみたい思うとかんかい。
ボクゥはゆっくり目を開く。
病院。
腱は使い物にならんのやろか。
顔色を読んだみたいに石垣くんが言う。
大丈夫や御堂筋。
ちゃんと治療すれば元通り走れるそうや。
よかったなあ。
よかったなあやて。
打たれて、蹴られて、恥ようけかかされて。
それでもよかったなあ言うんかいワレは。
ほんまのアホや。
病院。
病院。
母さんの思い出いちばんあるところ。
そのせいか。
あんな夢見たんは…
母さん助かって、一緒に生きれてる。
貧乏やけど仲良い母子、しばらくそーやったんやけど、母さん、あの通りの美人や。
職場の人が仲人になって再婚してもうた。
オールバックの銀まじりの髪がカッコええナイスミドル。
連れ子が一つ上。
「翔くんいうんか。俺光太郎いうねん。よろしくな」
歯キラーン光りそうなナイスガイや。
「自転車やるんやて? 俺もやんねん。こんど競争しよなー」
父親まねてオールバックにしてる。
モテるんやろな。
けど走ったら負けへんでえ!
負けてもうた。
光太郎は坊ちゃんやさかいええ自転車でええパーツや。
うちは品こそデ・ローサやけど、おばさんが近所の人から貰うてくれた中古や。
年季も入っとる。
せやから…
言い訳しても、負けは負け。
悔しくて悔しくて、ボクゥは自転車やめてもうた。
毎日毎日光太郎が来る。
うちの中学まで迎えに来る。
「自転車乗りや。翔くん。素質あるんやし」
「おまえなんぞに何わかる」
「とにかく受験は京伏な。待っとるからな! おいでな!」
そう言って、走って行ったその先で、ズウンガキュン! とやな音して、光太郎くんは帰らぬ人になりよった。
ナイスミドルも母さんも泣いて泣いて…
ボクゥは遺影見てただ茫然とするばかりや。
何で運命はボクゥから、大事な人ばかり奪ってく?
ボクゥは光太郎くんが、光太郎兄ちゃんが好きやったのに。
もっと一緒に走りたかったのに…
そう思って目開けたら、石垣くんの間抜け面や。
目頭の涙気付かれんようするのがやっとやった。
腱は何とか回復基調や。
来年は多分ボクゥが、本マモンの主将になるんやろ?
石垣くんみたいな甘ちゃんの主将には絶対ならん。
最初から飛ばしてく。
絶対や。
「どした」
ボクゥの視線がつきささるくらい痛かったんやろ。
石垣くんがでかい目で、ボクゥに何げないまなざし投げる。
指でチョイチョイ呼び寄せて、ロの端思いきり引っ張ったった。
「でええっ」
だらしない声上げて石垣くんがとびのく。
「何すんのや全く!」
痛いところを手でさする。
石垣くんはロ許を。
ボクゥは自分の胸板を。
ボクゥの気持ちなん誰もわからんでええ。
生きてる石垣くんを嬉しいと思たなんて、誰も知らんでええ…
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