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「んっ…んん!」
何してんだよ!辞めろ!と言う意味を込めて由邦の胸元のシャツを握り押し返すが何を勘違いしたかその上から由邦の手が重ねられて動かせなくなってしまった。
壁に追いやられ逃げ場がない俺。手を握っていない方の手で頬を撫でられながら何度も何度も角度を変えながら唇を重ねてくる。
空気を求める為に開けた口からはスルッと舌が入り込んできて遊ぶように絡められた。もう無理、苦しい!と思いもう一度頑張って胸を押し返すと名残り惜しそうに口が離れていく。
「っ…由邦…お前、何すんだよ…」
「ん?今度はちゃんとしたキス」
口を繋いでいた銀糸を舌で切り取りペロッと唇を舐める由邦。
今度は?…この間の帰り際の頬へのキスと目の前の扇情的な笑みを見てカァッと顔が熱くなるのが分かった。
「はは!赤くなっとる~!可愛えなぁ~!」
「うっせぇ!……ふざけんなよ」
「ふざけてないもーん!ふざけてチューする程俺アホちゃうし……理央やからしたんやで?」
「は、はぁ?」
声が裏返ってしまった。
「俺な、あの時から理央の事好きやってん。また会おうな言うとったけど実際もう会えんと思っとったし……せやから俺ほんまラッキーやわ」
「由邦……」
優しい顔をされてどうしていいか分からない。俺の顔の横で壁についていた手は頬をなぞりそのまま顎にもって行かれ優しく掴まれた。身長差がある為クイッと上を向かされる。
「でもまー、こんな可愛えのそこらの奴がほっとく訳あらへんもんな」
「?」
目を細めながら顔を近付けられる。またキスされる?!危機を感じつつも顔を動かす事が出来ないでいる。思わずギュッと目を瞑る。すると鼻に柔らかい感触が落ちる。
「口にする思った?」
「っ…んなわけねぇだろ!!」
「はは!かーわえー!」
目の前の金髪はけらけら笑うばかり。多分俺の顔は今真っ赤だろうが…そんな事も気にせず由邦を睨む。
「はぁ。……理央…」
「なっ……!」
急に真剣な顔になった由邦が俺を強く抱きしめてきた。押し返そうにも体格の差でそれは叶わなかった。サラサラの金髪が俺の顔の横にある。首の横には由邦の頭があるが僅かに当たる吐息に身体が微妙に反応してしまう。
「っ……は、なせ。由邦…」
「いやや…」
「んっ……」
首元で喋られるだけでゾクゾクしてしまう。そのまま顔をすり寄せてくるもんだからたまったもんじゃない。不意に俺の背中に回る腕の力が緩くなった気がした。やっと離れる、と思ったのも束の間でシャツをズボンから出すとそのまま手がシャツの中に侵入してきた。
「は?!ちょ、由邦!」
「んー?」
「んー、じゃねぇ!って、…あっ、ん」
やばい、声出る!!!
指でするすると背中を撫ぜられ口から変な声が出そうになる。自分の腕は由邦の腕に阻まれているため身動きがとれない。咄嗟に由邦の肩に口を押さえつける。
そのままわき腹に回る手。
「やっ、…めろ、…ん、…」
くすぐったさと、もどかしさと、恥ずかしさで頭がいっぱいになる。抵抗しつつも体は動かせないでいた。声が漏れないようにまた口を肩につける。
その間にも由邦は俺の首に顔を埋めたままだったが、一瞬ヌルッとしたものが首を這うのが分かった。
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