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カビルンルンたちの発明品
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しばらくしてから話を抜けて、部屋に戻る事にした。
久々に自分の部屋に入って本を物色してみると、うっすらと埃が積もっている。
これは掃除が先だな。
「あー、疲れた」
簡単な掃除しかしていないけれど、伸びをしてベッドに倒れ込んだ。
寝慣れているはずのベッドの感触に違和感を覚えて、びっくりした後思わず笑ってしまった。
「ははっ、勘弁してくれよ」
このままだとアンパンマンの事が頭の中に付きまとう気がして、久々にラボに行って何かを作ろうと部屋を出た。
ラボに着くとカビルンルン達が設計図を広げて何か話し合いをしていた。
そういえばアイツら、俺様もドキンちゃんも留守にしている間はどうしてたんだろう。
「あっ、ばいきんまん!おかえり!」
「「「おかえりー!」」」
「おう、ただいま」
1人がこっちに気づいて声をかけると、あとの3人もそれに続いてこっちを向いて駆け寄って来る。
なんとはなしに頭を撫でてやると、嬉しそうに擦り寄ってきた。
可愛いやつらめ。
「お前たち俺様とドキンちゃんが留守の間どうしてたんだ?」
別にコイツらだけでも何とかなるだろうが、キッチンや城の中の至るところに使った跡があまりにも残っていないので気になった。
「バイキン仙人の所に行ってたんだよ」
「ばいきんまんとドキンちゃんが帰って来れないからってカレーパンマンが」
「カレーパンマンが?」
やっぱりアンパンマンが手をまわしていたのか、本当に用意周到というかなんというか。
そこまでやるか普通。
「そう、背中に乗せて行ってくれるって言われたんだけど、4人いっぺんには無理だし、何回も往復させるのは可哀想だから断ったんだ」
じゃあ、どうやって行ったんだ。
と聞く前に、1人に手を引かれた。
「それでねそれでね、自分たちでUFOを作ってそれでバイキン仙人の所まで行ったんだ」
そう言って立ち止まると、目の前には確かに4人乗りのUFOがあった。
俺様やドキンちゃんのUFOみたいに、下の部分から手腕が伸びるようになっている。
これをコイツらだけで作ったのか。
「すげぇ」
思った事が口をついて出ると、その言葉を待っていたというようにカビルンルンたちが飛び跳ねて喜んだ。
「でしょでしょ!?頑張ったんだよ僕たち!」
「ばいきんまんとドキンちゃんのUFOを参考にして作ったんだ!」
コイツらいつの間にこんな事が出来るようになったんだ、全然知らなかったぞ。
どうしよう、自分の事のように嬉しい。し、なんか感動してきた。
「そうか!本当にお前たちは凄いな!さっき見てたやつがこれの設計図か?」
「えっ…ううん、あれは違うやつだよ」
違うやつ?
もしかしてコイツら、こんな短期間でまた新たなメカを作ったのか!?
凄いぞ、さすが俺様の相棒たちだ。
「そうなのか、出来てからでも良いから後で俺様にも見せてくれよ!」
「うん!完成したら見せに行くよ」
「うん、完成したらね」
「おう、楽しみにしてるからな」
どうやら完成するまでは秘密にしておきたいみたいだし、邪魔をするのは悪いから俺様は部屋へ戻る事にした。
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