アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
「…そうだっけ?余りにも小さいから見えなかったわ」
王子は興味なさそうに目を背けると、
俺の横を素通りして行った。
何なんだッ!
腹立つ奴だ!
しかし言動と顔が全く一致しないやつだったな…
……………しね。
「おーい、見て来たぞうー…ってどしたん?おっかない顔して」
どうやら顔に出ていたらしく、達也が心配そうに顔を覗き込んできた
「おっせーよ達也!」
取り敢えず蹴りを入れる
完全に八つ当たりだ。
「えぇー…」
踵を返し、ヘラヘラ笑う達也を尻目に俺は階段を登ろうと脚を進める。
「あっー!待てよー!自分のクラス分かんねーだろー」
………そうだった
仕方なく立ち止まると、達也は俺の頭をポンポンと撫でフッと息を吐く
「どうした?何かあった?」
心配そうに覗き込んでくるその間抜けな顔を見てると、何だかどうでも良くなってきてしまい小さく溜息を吐いた。
「何でもねー…で、俺のクラスどこよ?」
「あっ、そうだった!えー…まこは俺と一緒のクラスで…2組だ!」
「おー!2組か!いざ行かん、禁断の花園へ!」
「何だそれー」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 44