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ネコがいい
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拓斗に感じてもらうために、主導権をとろうと拓斗の頭を片手で押さえ、離れないようにした。
反対の手は頬に添えて、がっちりと頭をホールドする。
「ん…っ、んぁ、は、ふぅ……っ」
「…っ、ぁ、ん……」
ほら、拓斗もキスの合間に熱い息を漏らしてる。感じてくれている。
「薫、キス上手いな……」
「ん…拓斗に、負けないし…」
「…言ったな?」
「んっ…!」
今度は逆に拓斗が俺の頭を掴んで、激しいキスをしてきた。
多分、拓斗に勝負を持ちかけるようなことを言っちゃダメなんだと思う。
だって拓斗は、俺だって絶対上手いし、自分でも自信あるのに、それでもそんな俺よりずっとテクニックがあって、俺を虜にしちゃうんだから。
「薫…動く、よ……」
「うん……ぁ、んっ、は、ヤバ、い……っ」
拓斗が動くと、内壁が擦れてビリビリ痺れるような快感に襲われる。
気持ちいい…。後ろって、こんな気持ちいいの…?拓斗だから?
「た、く…たく、とぉ……っ!あっ、もっと、して………!」
「はは…っ、すっかり、可愛いネコちゃん、だなぁ…っ」
「んっ、やぁ…っ!」
ぎりぎりまで抜いてから、一気にある部分めがけて突き上げられて、体が驚くほど跳ね上がった。
そこばかり突いてくるから、よすぎておかしくなりそうだ。
「ここ、気持ちいい、か…?」
「あんっ!いいっ、気持ちい…っ!た、拓斗、は?」
「俺も気持ちいいよ。すっげぇいい……」
俺が見たかったのは、俺の下で快感に喘ぐ拓斗の姿なはずだったのに、俺が拓斗の下で喘いでどうすんだよ。
なんて、自分自身にちょっと呆れたけど、拓斗のこんな顔見れるなら、これでもいいなって。
ていうか、なんか喘いでると、挿れられてるだけで気持ちいいのにさらに気持ちよくて、声出せば出すほど興奮してる。
「っ、お、俺、拓斗のネコが、いい……っ」
口走った言葉は、俺の頭がそう思う前に、出ていた気がする。
驚いた拓斗の目が、俺を覗き込んでいた。
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