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みーつけた
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近くの河原に座って、手を繋いだままで一番星を探す。
もう出ていてもおかしく無い頃合いだ。
「ねーねー、影山ー。」
「おう」
「…影山俺のどこが好き?」
「どこ……」
どこが好きか?
不意に問いかけられた質問に頭を抱えた。
…何が…。
「…真っ直ぐなとこ…よくわかんねぇけど」
「そっかー…。おれもな、何で好きなのかわかんねぇの。けど、スガさんが言ってくれたんだ。好きの理由なんて……あ!!!!」
「…んだよ」
「影山、おれわかった!
見つけた!あそこにある一番星と…ここにある、おれの一番星!」
空に浮かぶ一つの星と俺の顔を交互に指差して、嬉しそうに笑った。
「スガさんがね、理由なんて後付けだよって。
ただその人が自分にとってどんな存在かをちゃんとわかってればじゅうぶんだって」
存在…。
日向は、俺の…
「…太陽」
「んー?」
「お前は俺の、太陽」
眩しく照らす光。暖かな温もりを与えてくれる、光。
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