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#2-6
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"パパー"ただいまと言いながら玄関を開けると蒼大が走って出迎えてくれる。まぁ、走るといってもそんなに早くないけどとにかく必死に来てくれる。
"おーただいま"靴を脱ぎ家に入ると蒼大を抱き上げてやる。
"こら、蒼大"智が大きな声で蒼大を呼ぶ。どうやら寝室にいるみたいだ。パジャマ姿の蒼大はギュッと抱きついてくる。なるほど、寝かしつけている途中だったのか。抱き上げたまま寝室にむかう。
"裕樹さんお帰りなさい"ニコと笑いながら言ってくれるが目が笑っていない。寝転がっている智を起き上がらせてやる。
" 蒼大が寝なくて"ため息をつく。
"俺が寝かしつけるから智はちょっと休憩してきなよ"ポンポンと頭をなでてやる。
"でも…裕樹さん"
"良いんだよ、ほら休め休め"智の言葉をさえぎって言ってやる。
"ならお言葉に甘えて…"嬉しそうにしながら智が寝室から出ていく。
"蒼大…ママを困らせちゃ駄目だろ?"蒼大をベッドに下ろしてはめっというかのように叱る。
"まぁ…?"コテンと首を傾げる。
"そうだよ、言う事聞かないとママガオーって怒るよ?"ガオーの部分で爪を立てて脅してみるが蒼大はきゃっきゃと手を叩いて笑う。
"とにかくねんねしよ?"自分の威厳のなさに苦笑しながらも寝転がしてポンポンとリズムよくお腹を叩いてやる。もともと眠かったのもあってか指をちゅっちゅと吸いながら眠った。蒼大に布団をかけてやり寝室から出た。
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