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保健室* 火神side
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黒子の髪は相変わらずサラサラとしていて、俺は少しその感触を楽しんでいた。
綺麗だ。
少し影のある宝石のような青い瞳も。
適度に筋肉のついた色白の身体も。(いや筋肉はそこまではないか…)
……改めて見ると、こいつすげえ美少年だよな……。
「…………火神くん? どうしたんですか?」
「ッ! わ、悪りぃ」
あんまりにも長い時間撫でていたもので不審に思われたのかもしれない。
俺は慌てて手を離した。
「あ……え、えっと、そろそろ僕大丈夫なので……帰りましょうか」
「お、おう! そうだな」
「火神くん、ありがとうございました」
律儀に頭を下げられるが、俺は大したことをしたわけでもない。
「いや、気にするな。少しはお前のこと認めたっつっただろ?」
「……はい」
何か違和感を感じて黒子の表情を見るが、やはりいつもの影のある無表情に戻っていた。
俺は自分の気持ちにも黒子の気持ちにも気づかないまま、保健室を出た。
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