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とりあえず、水(3)
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『ボクね、今、入りたい気分なんだ……』
別のことを必死に考えていた龍広は数秒の間、今なにを言われたのか分かりませんでした。
「は?」
だんだんと知性が働き出します。
今、とても聞き捨てならないことを言われたような――。
『ずっと我慢してたんだけどさ、なんかもう限界で……入りたくって、ウズウズして……』
彼の声は吐息まじりで妙に色っぽく聞こえました。
「……っは」
『ねぇ、お願いだから』
「はぁっ!?」
「イヤ? 龍広くんしか頼める人いないのに」
「……っ」
『ね。一緒に、いこ』
「……いっ、……」
龍広はドギマギするあまり、ベッドの上で背筋を伸ばし、正座していました。
「いっ……一緒に……?」
暑くて暑くてたまらないはずなのに、腕も足も強張り、ガクガクと震え始め――、
『そう! 絶対楽しいよ、プール!』
一気に覚めました。
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