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「すげぇ」
思わぬ光景に目を疑いながらも
ボソリと呟いた。
要は最初から飛ばして走り、
1人、2人と抜かしていった。
そしてついには一番先頭を走り、
2番目の奴とは大差をつけてゴールテープを
切ったのであった。
その瞬間、
「うぉぉおおおおおお‼︎」
「すげぇ‼︎」
「やるじゃねぇか周防ー‼︎」
クラスメイトが口々に
要に歓声を浴びせた。
要は顔を赤くして照れながらも
クラスの列へ戻って行った。
あれから数分。
俺と和也は要と合流し、
閉会式の場所へと移動した。
閉会式は開会式とは比べ、
終始静かだった。
…まぁあんだけ走ったり殴ったり
声出したりすれば疲れるよな…
…皆生気のない顔をしてる…
「えーそれでは…今年の体育祭の
優勝は青チームだ。
団長は前へ出ろ」
堀が面倒そうにたんたんと言葉を
紡いで行く。
青チームが優勝と言われても、
皆は静かだった。
団長がトロフィーを受け取り、
無事閉会式を終えた。
こうして高校での初めての体育祭は
終わりを告げた。
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