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第1話 日常に来たる突然(1/2)
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“俺はずっと、彼だけが好きだった。‥‥それなのにどうして、こんなことになるのだろう‥?”
By野上
ーー
「野上~っ、ビッグニュースビッグニュース~」
…思うけど、噂好きなのって結局男も女も同じだと思うんだよね、俺はさ。
「はぁ?何だよ」
肘をついて読んでいた雑誌から顔を上げ友人の高藤を見ると、高藤の顔はキラキラと輝いていた。
「なんとさ、一組の萌ちゃんと、五組の斎藤がついに付き合ったんだってーっ!」
…‥…。
「…ふーん」
さしてコメントもなく鼻から抜けるような声のようなものを出すと、ズザッと後ろにオーバーリアクションをしてバカ(高藤)は後退してきた。
「何それ!反応うっすっっ」
そう言うバカの言葉に、特にまた俺としては何も言うことがなかったので、すぐに手に持つ雑誌に視線を落とした。
すると、またオーバーリアクションをする高藤。
「あっ無視かよ!?んだよー、相変わらず関心ってのがねぇ奴だなぁ~」
「…‥…」
いや、お前は色んな事柄に対して関心ありすぎだから。
そう思うのは俺だけか?
高藤って、見た目良いし受け良さそうなのに、…こういうとこ本当残念だよな。
俺が女なら相当ショックだわ。
「あ、何だよ人のことじろじろ見て!、まさか…‥俺をバカにしてんのかっ!?」
…‥…
いやほんと、残念につきるよ、アンタ。
ただじっと無表情に高藤を見つめると、暫し俺と睨み合うようにしていた高藤は少ししてはぁと息をついた。
わざとらしいそれも、カッコいいからそんなに見苦しくないのが苛つくのはきっと俺だけじゃない。
「あーあ、つぅかお前さ、何かないわけ?可愛いこの子~っとか、楽しい~テンション上がる~っみたいな、」
困ったように若干眉を下げ後頭部に手を持っていく高藤に、俺は椅子に座ったまま見上げ見つめた。
「…ないっつーか、お前がありすぎなんじゃん?」
それに目を開く高藤。
「えっ?、そうかな?」
「そーだよ」
再び下に視線を向ける俺に、高藤はそうかなぁとまた言って頭を掻いた。
「第一…俺らもう高校三年だし、進路のこととかちゃんと考えた方がいいと思うんだけど」
「はぁ?なんだよそれ~真面目じゃーんっつか何で急にその話だよ?訳わかんねぇ~」
「だから、そういうこともあんだからもっと落ち着いて冷静になれって言ってんの」
俺がそう言うと、高藤は少し俺を見てからへぇへぇ~と言って軽く頷いて顔を横に向けた。
「ま…、お前ほど冷静ってのは無理だけどな?」
「は、」
笑うそいつに俺は怪訝な視線を送りまた見上げた。
「…だって、お前何に関しても無っていうか、動じないっていうか…俺はそれ絶対無理だからさ~」
その言葉に俺は、はっと一瞬笑ってからあはは~と笑う高藤を見た。
…無、か。へぇそうですか…。そうですか…
「俺だって別に、何に関しても無って訳じゃねぇよ」
「え~嘘だろ、ありえねぇー。」
…‥。
「…ひっ!、ごめんなさいっごめんなさい!!、睨まないでっっお前睨むと怖いんだって~!」
…まだ何も言ってねぇっつーの。
ペコペコと謝る高藤をそのまま何も言わずに座って眺めていたら、不意に、野上と呼ばれ俺は横に顔を向け振り返った。
するとそこには、
「…あ、雛原?何?何か用事?」
ニコッとしてこちらを見つめ立つクラスメイトの雛原の姿があった。
座ってそちらへ振り向く俺と正面で立ってそちらに振り向く高藤を見て、雛原はにこっとまた笑った。
「本当仲良いよね?二人」
「え?」
そう上品に笑って言った雛原の言葉に、前にいた高藤が反応した。
雛原は、高藤の方を向いてニコッと微笑んだ。
「…仲、良い…?俺ら?」
?を浮かべ言う高藤に、俺は内心ため息をついた。
「ーうん、とっても。…俺も二人みたいな親友欲しかったな~」
「えっ?そんな、普通だよ俺ら、な…っ?俺が喋っても野上、無視だし」
そう言う高藤の言葉を聞いて、雛原は一瞬俺を見て口元だけで笑ったように見えた。
「へぇ、そうなんだ…?」
「あーうん、そーだよ。あはは~、でも雛原なしたの?急にそんなこと言ったりして~」
…あはは~じゃねぇよバカが。
「あーいや、ちょっと用があってね。これ、体育祭で出たい種目書いてってるみたいだから」
「あーっそっか!もうすぐ体育祭かぁー、雛原サンキュ!ちゃちゃっと野上と書くわ~」
そう笑って言う高藤を見て雛原はそうして、と言って笑みを崩さず、その場から立ち去った。
「雛原って、優しいよなぁ~。確かクラス委員とかもやってるよな?顔も超良いし、女の子が放って置かないだろうに」
「…‥どーだかな」
「え?」
それから言った高藤の言葉に、俺は目を伏せたままそう呟くのだった。
ー
「野上~、今日どっか寄ってかねー?」
「ヤダ」
放課後、高藤の誘いを断ると高藤はうっと悲しそうに俺を見つめた。
「なんだよ~…冷たいぞ野上~俺を一人にするのか~」
そう言ってくっつこうとしてくる無駄にでかい奴の胸を押し返すと、高藤はイラッとして睨む俺を見てすぐに身を離した。
…たく…一人って、今すぐにでも彼女の一人や二人できそうな奴がよく言うもんだ。
「俺は眠いんだ、帰って寝る。」
言ってガタンと鞄を机の上に置くとむ~として高藤は俺を見た。
「何だよ」
「…いんや?…ただ、お前のそうゆうとこって、本当もったいないよなーって。もっとニコニコして愛想良くしたらぜーったいモテんの…」
「ーあ?」
「…‥…すいません。」
しょぼんと肩を下げる高藤を見て、半ばため息をついて何気なく机の中を手で探って不意に手に当たるガサッとした紙っぽいものに手を止める。
「…何コレ」
すぐパッと出し見ると、手紙っぽかった。
「え、わーっ!何コレ手紙!?うあーやっぱりモテんだな野上っ!すげーっ!古風なパターンだな!!結局愛想良くしてなくてもしててもモテることにあんま変わんな…」
「ーあぁ?」
「…‥。」
再びしゅんとして、…てか別にここ怒るとこじゃなくない?と言うバカを尻目に何の名前もない手紙の封筒を俺は表裏見、それをビリッと破って中を見た。
中にある紙を出すと、短く屋上に来てくださいと、ただそれのみ記載されていた。
宛先は不明だった。
「…行くのか?」
パッと横から同じようにそれを読んだ高藤がそう俺を見て尋ねた。
「…行かないわけにいかないだろ」
はぁとして言う俺の言葉を聞いて、高藤がそうこなくっちゃ!と言って楽しそうに笑った。
ーー
「ふぅ…」
ついてきそうだった高藤を無理やり帰らせ、呼ばれた屋上まで俺はやってきた。
もうじき梅雨の季節というのに空は晴れ晴れとしていて空気の通りが良かった。
そうしてふともうすぐ体育祭と言っていたことを思いだし、雨で中止にならないものだろうか、とかったるい競争を想像して俺はため息をついた。
そして、屋上のフェンスに両腕を置いて空を見上げ、俺は何を考えるでもなく宙に視線をおいて次の瞬間吹いた、囁くような優しい風の感覚に目を閉じた。
…‥…‥
‥…
「先輩?」
ふと、耳に聞こえた初めて聞く声に俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。
目を開けると、変わらないきれいな水色がそこに広がっていた。
フ…と目を伏せるようにして後ろを振り返ると、見たことのない男が立ってこちらを見つめていた。
「…‥」
じっと黙ったまま彼を見ると、そいつは俺のところまでやってきて口を開いた。
「…俺です。手紙、入れたの」
それは何となく、目を開けた瞬間から分かっていたことだった。
「ーー俺、湯馬 春斗(ユウマ シュント)って言います。今年入ってきた、一年です。」
湯馬、と言って、一年と言ったそいつは、じっと俺を見つめその黒い瞳で射るように見た。
背が俺と同じくらいで、髪が黒くさらさらとしていて、何より綺麗なモテそうな顔つきをしていた。
暫く互いに何を言うでもなく見つめ合うと、少しして後輩の方が…好きなんですけどと言って、ちょっと俺に近づいた。
「駄目ですか?俺じゃ」
ーそう言って見つめてくる後輩に、俺は逃げずその体勢を保ってから少し顔を横に反らし見た。
「…ダメって。…俺男なんだけど」
そうして、堂々としていってくる後輩に俺は正論を言ってのける。
すると湯馬とか言う男は、暫し黙って再び口を開く。
「好きなんです、それでも」
「…無理」
「付き合って下さい、お願いします」
「やだ。」
プイと頑なに拒否する俺。
と、後輩は視線を宙にさ迷わせてから口を開いてくる。
「…俺、知ってるんですよ…?」
…そう、意味深な言葉を吐いてー
彼はごく数センチしか距離のない俺の目を見て、緩く顎を指で掴んだ。
…風が騒ぐようにざわざわと鳴って、一際たくさんの葉を舞いあげさせた。
彼の目に、顎にかかる手に、熱があるのがわかる。
知ってるって…ー
「約一週間前のことですかねー…先輩、先週の水曜日って何してました?」
聞こうとして
言われたその言葉と共に顎にかけていたその手をそのまま下の方にやって、俺の上まで上がっているネクタイを下にグイッとずらす後輩ー…。
「え…?」
それらに俺はどくん、と心臓を…ここに来て初めて大きく鳴らし、無表情に見つめる後輩を目を少し開き見る。
先週の、水曜日…?
……
…あの、日はー
ーー「…‥…あぁ、…ひ、……んんあぁっ!!」
…、
「…言えないんですか?」
…どくんっ、
襟を開き、つ…と指で沿うその感触に震える口。
「、いや、そうじゃ…、…おい、触んー」
「じゃあさっさと言って下さいよ」
ビクッ
…無表情だった顔が、ニヤリとして、仮面を剥ぐー。
「言えないんなら、…俺が代わりに言いましょうか?」
「!ん…、」
近い顔に背けば、首筋にちゅっと唇を音をたてて当てられ、思わず小さな声が出る。
逃げようものなら、両端のフェンスを後輩によって両腕で塞がれ、後ろにゴツゴツとしたフェンスが当たるというサンドイッチ状態になる。
俺はキッと目の前の年下を睨む。
「…どういうつもりだ。だから何だ、ふざけるな。…年下のくせに、調子に乗るな」
低い声で言うと、後輩は少し顔を真顔にしてすぐニヤリとした顔に戻った。
「…あぁそうですね。俺には関係ない…先輩が誰とヤっていろうが、俺は年下で他人ですし…」
「、…そうだ」
「でも…、本当にそうかな…?」
え…
後輩の目が真っ直ぐ俺を捉え、俺の目は焦点を合わせられずに揺れた。
「他人は他人だけど…でも、俺はここの学生で、あなたの後輩で、そしてあなたの弱みも握っている…あなたを好いている人ですよ?…」
ふ…っと耳に息を吹き掛けられ声が出、かっと染まる頬。
「、ふざけんなっ!…弱みって、なに考えて」
言いながら思い切りぐっと胸を押し返すと、簡単に後輩の体は後ろへ退いた。
「クス…わからないんですか?」
びく
それから離れた後輩のその声に俺は瞳を揺らすことしかできず、後輩は笑う。
「…ちょっと考えれば分かることなんですけど。本当にわからない?」
「…」
じっと黙って睨む俺を見て、後輩ー湯馬は先程下ろした俺のネクタイを上げ、元に戻した。
そして
「…まぁ要するに脅迫ですね」
そう言って口元を湯馬は綻ばせた。
「ーー脅、迫…?」
聞き返すと、そうですと言って俺を見た。
「俺はあなたが、水曜日に空き教室で同じクラスの男と○○して○○○して、終いには○○○までしてあなたはそれに…」
「っ一々言わなくていい!」
かっとして言う俺を見て、湯馬は満足そうに微笑んだ。
「…可愛いですね?先輩って、見た目Sっぽいしカッコいいのに…こんなふうに恥ずかしがるんですね。あの日も可愛い声で、」
「可愛いって言うな!!」
声をあらげる俺に、より一層笑顔の増していくような気のする湯馬。
「…先輩、俺の言うことに従って下さい、これからずっと」
そうしてふと言った言葉に目を開く。
少し言った意味の理解ができなかった。
「そう言われて、やすやす頷くと…」
「ーまだ分かってないんですか?先輩も疎いなぁ」
「、お前いい加減に、!」
「……言ったでしょう?これは脅迫だって…。俺の命令に背いたら、あなたと、ヤった彼のこと…ばらしますから、この学校全体に」
な…
「…そんな顔しないで。ただ俺に、従順になってくれればそれでいいんですよ…」
言って唇に触れた彼の唇に、俺は身動きすることができず呆然と立ち尽くした。
ガラ…
「ーー呼び出し?」
びく、
教室へ帰ると、雛原が一人残っていた。
「…あぁ、…まぁ…」
それに視線を外し、曖昧に言葉を濁らせそう言うと、俺は自分の机の上に置いてある鞄を手に取った。
「モテるんだねぇ、野上って」
教室を出ようとするとそんな雛原の声に足を止める俺。
振り向くと、今朝と同じくにこっとしてこちらを見る雛原の姿。
「…」
黙って何も言わない俺を見て、カタンと音をたてて席を立つ雛原を目で追う俺。
「…野上、オーケーしたの?その告白…もしかして。」
「…そんなわけ、な、い」
…言うと雛原が俺のとこまでやってきて、そっかとだけ言って笑った。
「…心配したよ、野上が取られるんじゃないかって…俺」
「…‥」
「呼んだのは…どんな奴?」
そうしてもう次の瞬間には、
後ろからその広い胸に、俺は包まれていた。
「、…雛、原」
そう声にしてすぐ、俺の唇は無理やり後ろに向かされ雛原の唇によって塞がれてしまった。
「んんっ…ふ、…ん、は…ひな、はら…待っん」
抵抗しようとすると、ぐいっと逆に強い力で頭を固定され深いキスをされた。
「…野上、俺が好きなんだろう?」
そう言って下に手を伸ばされ、俺はあぁっと声を出して唇を噛んだ。
「どうなんだ?好きか、違うのか」
「…い、…ああはっ、、好き、…好き…です、…んんっ!」
ぎゅっと力を入れ握られるそれに涙目をしてせつなげに眉を下げ言うと、優しく頭を撫でられる。
「…そうか。俺が好きなんだ、野上?」
言ってペロペロと耳を舌で這われる感覚に俺は足をガクガクとさせる。
「で、どんな人?…」
「…あ、んんっ、…それは言えな、ーんんっ!!」
すると強く耳を噛まれ痛さに顔を赤くし声を出す俺。
「言えない?…何で?…俺にそういうことできる立場?」
刺すような冷たい目で見られ、体がびくりと震える。
ードンっ!!
と、思い切りそばにあった机の上に体を仰向けに乗せられ両手を頭上で片手ひとつで拘束されてしまう。
「、あぁ…っ!、に、なにを…、ー雛原、…あぁっ」
シャツをはだけさせられ、下を下ろされ、胸の突起を、そこを苛める雛原。
「…言えよ、ほら。誰だよ、告白してきたのは」
口を紡ぐと、後ろに思い切り指で刺され、慣らされてないそれに一気に汗が吹き出す額。
「、や、やめて、雛原…、言う、いうから」
「誰」
言いながら動かす手の動きを止めるつもりはないらしく、そこを擦る手と、後ろを突く指に俺は頭をもうろうにして震える口を開く。
「お、…男、なんだ…後輩、で…ゆ、湯馬っていう…」
すると目を少し開く雛原。
「…‥何でまた」
「わ、わからな、…」
言うと無言で雛原は俺を見つめた。
「男ね…。ますます嫉妬しちゃうな…野上の裏の顔に気づいたかな?…」
「あぁあ…、そんな、違う…裏なんてそんな、」
「ー裏でしょ。普段はいっつも仏頂面してんのに…体触ったら人が変わる」
「そんな、…違」
「フフ、…おまけにドMだもんねぇ。激しいのされちゃうとすごい喜ぶよね?…野上?」
言って自身のものを出して後ろにあてがう雛原。
「あぁ…駄目、ここじゃ…誰か来ちゃ…」
「大丈夫…早く野上に入れて野上のこと…滅茶苦茶にしたいー…」
その言葉に、瞳に、俺が断れる訳もなくー
「ひ、雛原…ー!!っっぁあああ…!」
一際大きく叫んで、雛原のものが中の奥底まで突かれる感覚に、俺はだらだらと快楽の涙を流した。
………
ーー
「湯馬 春斗ねぇ…」
夕日の差す教室で二人椅子に座っていると、前の席に座って横向きになる雛原が口を開いた。
端正な横顔は今朝よりも冷たく、はっと口端を上げ軽く笑い足を組む彼はもはや、周りの知っている雛原 総司(ヒナハラ ソウジ)ではなかった。
俺はその言葉に頷く訳でもなくただ視線を俯かせ、まだはだけたままのシャツをぐっと肩に上げた。
雛原は、ポツポツとボタンを留めていく俺を見て、こちらに顔を向け少し口元を上げた。
「そいつって、どんな奴だったの?…カッコいい?タイプだった?」
それに一瞬手を止め、俺は机の木の色を見つめた。
「…カッコいいていうより、何か…」
「何?可愛い?」
それに、俺はじゃなくて、と口を開いた。
「何か……、きれいな顔の造り、してたんだ」
そう言ったらふと、頭に湯馬の言葉と姿が思い浮かんだ。
ーー「俺の言うこと…従って下さい」
屋上の肌を撫でる風を、思い出すようだった。
「へーぇ、」
ドキ
不意に聞こえたその雛原の声に、俺は少しハッとするように目元だけを微かに揺らした。
「キレイ、か…。ふーん…」
「……」
「…じゃあ俺と似てるわけだ、湯馬は…?」
不敵に笑って顔を近づけ言う雛原に、俺は動くこともムッとした顔をするでもなく、ただじっとその顔を見つめた。
「…何かされた?」
「……別に、何も」
言うと、そう、なら良かった…と雛原は口を開いた。
そして無表情な俺の頬を手で軽く撫でてから、
「…野上は、浮気性なとこあるから…注意しないと、ね…?」
ーそう言ってちゅ、と唇と唇を触れ合わせ、雛原はキレイに優しい顔をして、笑った。
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