アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
部屋にて
-
鳴り響く着信メロディ-
龍一・・・・
本当はとりたくない・・・けど、そしたら後が怖い。
俺は震える指で受話器ボタンを押した
「も・・・もしもし」
『雅人ッ!?早退したって聞いたから驚いたよ!今どこ?自宅?病院?大丈夫なのか?』
「大丈夫だよ、ただの貧血だから家で休んでいるよ」
暫く俺は龍一に色々な事を質問された。
だから俺も差し支えないほどに答える。
俺は電話で話しながら部屋に有る時計を見た
「心配してくれて有難う。そろそろ授業始まる時間でしょう?龍一こそ授業頑張ってね!」
『そうか・・・わかった。じゃあ・・・』
龍一にしては少しの会話で電話を切ってくれた。
「龍一って奴か?」
淳がどこか不機嫌そうに俺に聞いてきた
「うん、休み時間にまた俺の教室に来たみたい。そこで俺が早退した事を聞いて電話してきた。・・・全く心配性だよなぁ」
俺はわざとらしく笑う
「ふ~ん・・・それより雅ッ!」
淳が呼ぶから俺はそのまま、またベッドに腰掛ける
「なに?」
淳は自分のポケットを探ると携帯を取り出して俺に見せた
「・・・あ」
淳の携帯と俺の携帯は同じ機種の色違いだった
「雅、知ってる?アプリでTV電話が無料なんやで?せっかくやし番号とアドレス交換しようや?あとアプリの設定もしたるから携帯かして」
「そんな事できたんだ。知らなかったよ」
機械に疎い俺は快く淳に携帯を渡すと、一緒になって横から画面を見つめた。
赤外線でプロフールを送ると次にメニューからアプリ画面で操作を始めた。
すこししてディスプレイに【完了】の文字が出た。
「終わったで」
淳が俺を見た。
俺もお礼を言おうと淳を見た・・・
---ちゅっ
!!?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 58