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可愛い恋人② ※
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「…シェス、ま、って…」
「ん?」
ほとんど身につけるものは無くなっている。
受け入れたい、けど、でも、やっぱり怖かった。
怖い。気持ち悪い。
記憶が戻ったから、拐われたときのあの地獄のような場所を思い出してしまっているんだ。
そうだ、俺はあいつらに好き勝手された。
途端、自分が汚いもののような感覚に襲われた。
シェスに触れられることが、酷く苦しい。
「…」
「ご、ごめ、俺…っ」
「アイル」
「な、に…」
柔らかく微笑まれる。
「何をされたか思い出して?」
「え…?」
「だからさ、拐われたときに、どこに、何を、どうやってされたのか、思い出して」
「!」
や…っぱり最低だこの男!
何で苦しくてたまらない思い出を引っ張り出してこないといけないんだ!
きゅ、と口を引き結んで目線を逸らす。
すると、シェスは宥めるように額にキスを何度も落とした。
「アイルを虐めたいわけじゃない」
「じゃ…なに…」
「塗り替えてやる」
「ぬりかえる…?」
きょとんとしてシェスに目線を戻すと、唇にキスをされる。
相変わらず甘く優しいもので、うっとりと目を細めてしまう。
離れてしまうときに、「…あ」と名残惜しそうな声が出てしまった。
…いけない、流されてしまう。
そして、シェスは耳に吹き込むように言葉を繋げる。
「アイルが苦しかったことを全部全部俺との記憶にすればいい。そうしたら辛くないだろ?だって俺のこと好きなんだから。恋人同士でやるマニアックなプレイだとでも思ってさ」
「そ、そんなこと…っ」
「ね、教えて…?」
嫌な記憶を、すべてシェスとの甘い記憶に変える。
それはとても、とても魅力的な誘いのように感じた。
「…ぜんぶ?」
「全部」
「…。…………わか、った」
そして、俺は、それを受け入れることに決めた。
*
「触られたところは?」
「あ、えっと…内股、撫でられて…」
「…こう?」
つつ、とシェスの指が内股を這う。
言葉にするのってものすごく、恥ずかしい…!
「あとは?」
「そ、それ、で…ち、乳首を…ぎゅって…強く…」
「…」
無言のままぎゅうと乳首を摘ままれ、身体が跳ねる。
さらに押しつぶすように捏ねられたり、爪先で引っかかれたり、優しく撫でられたりもした。
「…っ、んん…っ、は、あぁ…っ」
「摘ままれただけ?」
「んぁ…ぁ…な、…っ舐められ、た…ぁ、あ」
もうすでに呂律が回らなくなっている。
あいつらにされた時より、数倍感じてる気がする。
媚薬が無くてもこんなに乱れてしまうなんて、俺のそもそもの素質なのか、それとも…シェスに触れられているからなのか。
舌先で、ちろりと舐められる。
それだけでも痺れるような快感が身体を駆け巡る。
直視できなくて、薄目を開けてシェスを見る。
シェスの赤い舌が俺の乳首を舐める。そして吸われたり、歯で齧られたりする。
だ、だめ、視覚的にも色々とまずい!!
「シェ、…っ、もお、いいからぁ…っ」
「ん?感じすぎる?」
「…っ」
見せつけるように舌を出して舐められ、頭がくらくらする。
「…ここは?」
俺の高ぶりを掌で包み込まれる。
身体がぞわりと粟立ち、同時に期待感に胸が高鳴った。
「…さ、先っぽ、いじ、られたり…擦られ、た、り…っ」
「そうか」
シェスは身体をずらし、俺の足の付け根の方まで下がっていった。
離れた熱が少し寂しい。
シェスの行動をぼんやり見ていると、ぐ、と足を開かされ、「あ」と思った瞬間には俺の高ぶりはシェスの咥内に包まれていた。
「?!ちょっ、シェス、ち、ちが、そんなことされてな…っあ、だめ、いや、…っ」
「んむ…」
ちゅくちゅくと卑猥な音が鼓膜に届く。
あまりにも衝撃的すぎて、腕で顔を覆って耐えるしかなかった。
でもそうすると、舌の感覚がまざまざと感じられて、逆効果だったかもしれない。
亀頭を舌でつつかれると、こぷりと先走りが溢れるのを感じた。
棹も根源も、余すところなく舐められていく。
かぷりと齧られて、全身が震える。
口元からだらしなく涎が零れ落ちる。
どうしよう、すごく、気持ちいい…っ
「…ん、あいる、きもちい?」
「ひあ…っ!そっ、そこで喋らないで…!!」
シェスの髪をかき混ぜるように掴むと、先っぽをキツく吸われ、あっけなく射精してしまった。
だ、だって、久しぶりだったし、その、あの…!
そんな言い訳じみた言葉が脳内を木霊する。
でも、そんな言葉は、シェスが咥内に放たれたそれを飲み込んでしまったことによって、霧散した。
何してるんだ。何を、して…!!
「濃いな」
「!?!?!は、吐いて…っ!!!」
「なんで」
ぐい、と口元を拭う姿はかなり扇情的だった。
顔に熱が集まる。
「で、あとはここか?」
後孔の淵をなぞられる。
それだけで、すぼまりが飲み込むように蠢いたような気がした。
「…あ、えっと…そこは…、…」
目線が泳ぐ。
「な…、」
「な?」
「舌…あ、う…その…なめ…ら、…」
言えない。
これ以上は無理だし、そもそもそんなことをシェスにさせられない。
「ああ」
「…?シェス…、っあっ?!」
あたたかい、ものが、中に、え、あれ?
「やだ!やだやだ!っシェス!そんなところなめちゃ、やぁ…っ」
じゅぐじゅぐと舌で中をかき混ぜられる。
その何とも言い知れない感覚に、自然と足に力が入る。シェスの頭を挟みこむような形となり、…これじゃ、まるでねだっているようじゃないか。
「ひゃ…っ!ゆ、ゆび、だめ、ぇ…!」
「ん、…気持ちよさそうだな。ほら、俺の指をつかまえて離さない…何本銜え込んでるか分かるか?」
「わ…、わかん、にゃ…っ、いや、ふああぁっ」
「可愛い声…」
抜き差しをされる最中、ぐりぐりと前立腺も擦られ、意識が飛びそうになる。
気持ち良すぎて頭がおかしくなりそう。
「…もういいか」
「ふ、ふぇ…シェス…も、苦し…」
ぽろぽろと涙がこぼれる。
手で拭っても、あとからあとから流れてくる。
「…アイル、こっち見て」
「…シェス…」
見ると、シェスは大層悪い顔をしていた。口元が歪んでる。目が笑ってない。
でも、その瞳は、昏くて燃えるような炎を内包しているように、感じた。
「-っ、ひ、ああああああぁあぁああ!」
「く…、締まり、いいな…っ」
そして性急にシェスは自身をねじ入れ、俺は軽くイってしまった。
でも、シェスがガツガツと、貪るように腰を打ちつけてくるものだから、何度も何度も快感の波が押し寄せてくる。
「シェス…シェ…っ、きゃうっ、こわ、い…!」
「大丈夫だから。ほら、俺につかまって?」
「ん…!」
シェスの首に手を回し、ぎゅうと抱きつく。
「動けないよ」と苦笑されたけれど、シェスのその体温に安堵し、さらに力強く抱きしめた。
ああ、俺は、シェスのものだ。
シェスも、俺のもの。
ねぇ、信じても、いいよね?
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